21得点を挙げた安藤周人

この試合で早速結果に表れた上で、まだまだチャレンジは続けていくと述べた安藤。その意図を明かしてくれた。
「手応えを掴むと僕は満足してしまうんです。それだと成長できない。僕はこのまま掴めないままの方が試行錯誤できるので、そっちのほうが楽しいし、その方が僕的にはすごくいい状態です。
なのでもっと試していきたいし、これからも積極性を持ってシュートをどんどん打っていきたいです」

安藤が現在取り組んでいることは技術面以外にもある。それは、リーダーシップを持ってチームを引っ張ることである。
「僕は中堅のポジションなので、チームをまとめる役に僕もならないといけないというのは、アルバルクに来てすごく考えています。
今リーダーはライアン(・ロシター)がやってくれたり、キャプテンのザック(・バランスキー)が務めてくれていますが、彼らに任せきりになってはいけない。
ゲームの中ではライアンがいない時もあれば、ザックがいない時もあります。そこでまとめるのは、中堅の自分がやらないといけないなと」

開幕戦時には「点数を取りに行く姿勢を見せつつ、自分からコミュニケーションをとって、気持ちよくプレーができるように手助けができたらいいなと考えています」そう語っていた通り、現在もそれを体現している。
「特に今シーズンに入ってからは、自分の調子が悪い時でも積極的にコミュニケーションを取って、チームを一つにするよう心がけています。
悪い流れの時でも次何をやるのか、ルールをしっかり確認して先を見据えながら一つ一つを繋げていく。そういった作業を今シーズンはしっかりとやり続けてます」
姿勢そして言葉で引っ張っている安藤。連敗をここでストップした今、さらにチームを押し上げていく。
(写真 / 文:白石怜平)
