12.1新宿FACEで「KANREKI CARNIVAL」を開催するJBエンジェルスの山崎五紀(左)と立野記代(右)
――先ほど「最初は仲が悪かった」と話されていましたが、1986年1月にWWWA世界タッグベルトを獲得、関係は良くないまま組んでいたんですか?
立野:そうですね。会ったら「お疲れさま」「よろしくね」って、最低限の挨拶を交わす程度でした。
山崎: お互いほんとに興味がなかったよね(笑)。一緒にご飯に行くとか、プライベートなやり取りは一切なかったね。
――リング上はタッグチームとして活躍していたましたが…
立野:「タッグチームとしてこんな試合をしよう」とか、アメリカ遠征前までほとんどしてなかったですね。でも新人の頃から一緒に練習していたから、リズムが一緒なんですよ。
山崎:私たちの時代は、先輩も後輩もそうだったんです。基礎が徹底されているから、誰と組んでも合うんです。たとえタイミングがズレて技が失敗しても、その後の修正がすぐできる。
だからお客さんには「今ちょっと間違えたかな?」みたいな違和感は、ほとんど悟らせなかったと思いますよ。
――当時の全女は、Netflixの『極悪女王』でも描かれていましたよね。
山崎:「極悪女王」観ました。あの作品のように、全女の練習は本当に厳しかった。
立野:朝練して、移動して、会場でリングを作って、練習して、それから試合。楽しいことなんて本当にない。嬉しかったのは寝る時間だけ。それくらいハードでした。だから今は、何でも辛抱できます。
