J1リーグの横浜FCは、元日本代表でクラブOBの太田宏介氏を迎え、『サステナサッカー教室 in ニッパツ三ツ沢球技場』を開催した。単なるサッカー指導に留まらず、環境に優しいボール作りからスタートし、プレーの後に地球温暖化について考える「サステナトーク」を実施するという、ユニークな複合イベントだ。

環境配慮型ボールでサッカー開始
横浜FCは、11月3日(月・祝)に横浜市のニッパツ三ツ沢球技場で開催された『YOKOHAMAスポーツ・レクリエーション フェスティバル2025』で、サッカー教室『サステナサッカー教室 in ニッパツ三ツ沢球技場』を開催。
ウォーミングアップとして環境に配慮した組み立て式のサッカーボール「MY FOOTBALL KIT」の製作からスタート。子どもたちは家族や友人と協力し、試行錯誤を重ねながら自分だけのオリジナルサッカーボールを完成させた。
時間をかけて作り上げたボールを手に、Jリーグの公式戦も行われる三ツ沢の素晴らしいピッチへ移動。自作のボールでプレーする喜びを体感する時間となった。

太田宏介氏らによる熱心な指導
ピッチ上での指導は、元日本代表の太田宏介氏と、横浜FC C.R.O(クラブリレーションズオフィサー)の内田智也氏が担当。
自分で作ったオリジナルのサッカーボールを用いたドリブルやパス練習に続き、太田氏の直接指導によるシュート練習を実施した。
終盤にはゲームを行い、参加者は夢中でボールを追いかける展開に。元日本代表選手からのアドバイスは、子どもたちにとって忘れがたい貴重な体験となったはずだ。

「サステナトーク」で考える
サステナサッカー教室の終了後、Jリーグ気候アクションの一環として「サステナトーク」を実施。地球温暖化により将来サッカーができなくなる可能性といった課題を提起。参加した子どもたちからは、未来を守るために「ごみ拾いをする」や「ごはんを残さずに全部食べる」などの意見が見られ、今日からできる具体的なアクションを考える時間となった。
SDGsやサステナビリティを知識だけでなく体験を通じて日常に浸透させるのが狙いで、内田C.R.Oは「自分に何ができるかを一人ひとりが考える良い機会」だと強調した。
横浜FCはこれからも、スポーツを通じて地域社会への貢献と未来を見据えた教育プログラムを展開していくという。
記事/まるスポ編集部
