幼少期の妃南は姉たちを巻き込みながら何事にも挑戦した
初観戦で走った“電撃”――5歳で出会ったスターダム
――初観戦がスターダムだったんですね。
妃南:2012年の5★STAR GP(ファイブ・スター・グランプリ)の決勝戦です。最初に観た時、「こんな世界があるんだ」って、びっくりしました。その時すぐに柔道をやめようとは思わなかったのですが、とにかく「やりたい、やりたい」という気持ちが募りました。
幼少の頃に初めてプロレスを見て、小学校1、2年生くらいまで家族で実家の栃木から後楽園ホールに来るのが習慣になっていました。みんなで電車のボックス席に乗って1〜2時間かけてプロレスを見る、と。

――その頃からプロレスラーになろうと?
妃南:明確にいつからかは覚えていないんですが、練習生になる前から、家のマンションで、特に吏南とプロレスごっこをしていました。
ベッドの上で技をかけあったり、ビンタをし合ったり(笑)。もう「学校から帰ってきたらプロレスしよう」という感じでしたね。
――「プロレスしよう」で、ビンタなんですね(笑)。
妃南:とにかく何をしたらいいのか、分からなかったです(苦笑)。柔道もたまに入っていました。部屋にマットレスが敷き詰めてあり、プロレスごっこに適していましたね。部屋の隅にあるタンスをコーナー代わりにして、そこから飛んでました。
タンスは何度か壊れましたし、ベッドのバネもダメになりました(苦笑)。本当に楽しくて、暇さえあれば「プロレスしよう」と3人で遊んでいましたね。
