ヘルステック企業のKEAN Health(キーンヘルス)は、遺伝子検査サービス『chatGENE(チャットジーン)』が2025年10月17日~19日に開催された国際ビーチテニス大会『ITF Masa Kugenuma Open BT100』の賞品に採用されたと発表した。これは、同社の「chatGENE for Sports」プロジェクトの一環であり、アスリートのパフォーマンス向上を科学的に支援する新しい試みである。

過酷なビーチテニス環境に最適
ビーチテニスは砂の上で行われ、他の競技とは異なる特殊な環境を特徴とする。素早い動きに対応する瞬発力や敏捷性(アジリティ)が不可欠であり、連戦を乗り切るための高い持久力も求められる。また、砂上で足元が不安定なため乳酸がたまりやすく、疲労回復力も重要な要素。さらに、強い紫外線や高温といった自然環境でのプレーとなることから、選手一人ひとりの体質に合わせた細やかな対策が必須となる。
こうした背景から、運動、食事、睡眠に関する400項目の遺伝的傾向がわかる『chatGENE(チャットジーン)』と、専門的なアスリート専用能力分析を組み合わせたサービスが、選手の能力を最大限に引き出す賞品として採用された。

遺伝子レベルで徹底分析
遺伝子検査『chatGENE』は、約400項目の遺伝的傾向に加え、アスリートのパフォーマンスに特化した専門分析を提供する。
具体的には、瞬発力、持久力、回復力、乳酸のたまりやすさ、集中力、体重の増減など、競技能力に直結する要素を遺伝子レベルで詳細に分析。サービスには多くの方が試しやすい価格設定や、1年間にわたるLINEでの個別アドバイスも含まれるという。
2025年6月にスタートしたこのプロジェクトは、遺伝子検査を通じてアスリートの体質や特性を見える化し、効果的なトレーニングやパフォーマンス向上をサポート。自分の遺伝子の特徴を知ることで、「得意分野をさらに伸ばす」「隠れた才能を開花させる」「より効果的なトレーニングを行う」など、スポーツ選手の可能性を広げることが期待されている。

アスリート支援プロジェクト拡大
実際にこの検査を受けたビーチテニス選手の宮坂みさ氏は、「自分のことがここまで詳しくわかるとは思わなかった」「自分を知ることの大切さを実感した」と、検査結果が自己理解と能力向上につながる可能性を強調している。
プロジェクト開始からわずか3ヶ月で200名以上のアスリートを支援。今後は、競技の種類やレベルを問わず、より多くのアスリートの自己理解と能力向上を支援する活動を広げていく方針だ。
記事/まるスポ編集部
