9.28後楽園でKO-D無差別級王座に初挑戦した須見和馬
――あの技は、いつ頃から練習していましたか。
須見: 2年前になりますね。先輩のMAOさんに「ちょっとやってみたらどう?」と言われて。最初はトランポリンで練習したのですが、全くできなかったんです。トランポリンでようやくできるようになったけど、リングでやろうと思ってもできなくて、一度諦めていた時期がありました。「もう別にいいかな」と思ってしまって。
――そうだったのですね。
須見:ある日、練習でコーチに「須見。じゃあ、ちょっとマットで何か練習して」と言われて。「何をしようかな…」と思い出したのが、あの“リバース450°スプラッシュ”でした。
2年前に初めてリングでやった時と、再び挑戦した時では、全く違って。なんだか気持ちで、”いける”感じがありました。最初は全くできなかったのですが、「これならできそう」と思ってずっと練習していたら、徐々にできるようになりました。
――納谷幸男選手や樋口和貞選手のように体格の大きな選手が多い。須見選手は、体格的に不利な部分をスピードで補っている。DDTの中ではまた違うベクトルでブレイクをする選手だと思っていました。今回のKO-D無差別級戦への挑戦を見て、その思いが確信に変わりました。
須見:ありがとうございます。周りからも「すごい」と言っていただきましたが、実はまだリバース450°スプラッシュ自体が100パーセントではないんです。トップロープで足がふらついたり、飛ぶ瞬間に少し時間がかかったりしてしまうので、そこをもっとコンパクトにできたら完璧だと思っています。まだまだ練習が必要です。
