
ノアインドアステージ株式会社(本社:兵庫県)が運営する『テニススクール・ノア』は、小学生の子どもを持つ親を対象に「小学生のスポーツの習い事に関する実態調査」を実施した。デジタルデバイスの普及により子どもの室内活動時間が増える中、親が運動機会の減少に持つ問題意識や実際にスポーツ系習い事を導入している割合など、小学生のスポーツを取り巻く現状を調査。結果、親の6割強が運動不足を感じ、その原因の1位は「ゲームや動画視聴など室内での遊びを好むため」と判明した。
子どもの運動機会に関する親の意識と実態

6割強の親が子どもの運動不足を実感
「子どもの現在の運動機会」について尋ねたところ、「不足していると感じる」(48.9%)と「非常に不足していると感じる」(15.4%)を合わせ、親の6割強(64.3%)が子どもの運動機会の不足を感じている結果。この危機意識の高さが、現代の子育てにおける一つの大きなテーマとなっていることが伺える。

運動不足の最大の原因は「室内での遊び」
運動機会が不足していると感じる親に対し、その理由を問うと、1位が「ゲームや動画視聴など室内での遊びを好むため」で47.4%を占めた。2位は「子どもが外遊びや運動を好まないため」(34.3%)、3位は「天候の問題に左右されるため」(33.3%)と続き、デジタルデバイスの普及が子どもの生活様式に変化をもたらし、運動不足の主要因となっている実態が確認された。

親の55%以上が運動・スポーツ系習い事を導入
現状として、小学生の子どもを持つ親の56.8%が運動やスポーツ系の習い事をさせていることが判明。過半数の親が、意識的な対策として習い事を取り入れている状況が明らかになった。

習い事トップ3は「水泳」「サッカー」「ダンス」
現在子どもがしている運動・スポーツ系の習い事では、1位「水泳」(43.6%)、2位「サッカー」(17.6%)、3位「ダンス」(13.3%)がトップ3を占めた。特に「水泳」は、健康面への意識の高さや体力の総合的な向上に期待が集まっている結果と言える。

習い事の最大の目的は「体力づくり・健康維持」
子どもに運動・スポーツ系の習い事をさせている最大の目的は、「体力づくり・健康維持のため」が31.4%で1位。次いで「子ども本人の楽しみのため」(22.9%)、「運動能力を高めるため」(14.4%)となり、親の願いが子どもの健やかな成長にあることが示された。

習い事をさせて良かった点は「子どもの楽しさ」
習い事をさせて「良かったと感じること」の1位は、「子ども自身が楽しそうにしていること」で**半数以上(52.1%)**の回答を集めた。2位は「体力がつき、健康的になったこと」(36.2%)、3位は「学校以外の友達ができたこと」(27.1%)となり、子どもの主体的な喜びや精神的な充実も、親にとって大きな満足感に繋がっていることが見て取れる。
まとめ
今回の調査により、デジタルデバイスの普及による子どもの運動機会の減少に対し、6割強の親が強い問題意識を持っている実態が明確になった。その解決策として半数以上の親がスポーツ系の習い事を導入し、体力づくりや健康維持を目的としている。また、親が習い事を通して最も良かったと感じる点は、「子ども自身が楽しそうにしていること」であり、運動・スポーツ系習い事が子どもの身体的な健康だけでなく、精神的な充実や社会性の育成にも寄与している可能性が示唆された。
<調査概要>
調査期間:2025年9月1日~9月3日
調査方法:インターネット調査
調査対象:小学生の子どもを持つ親(20代~50代の男女)
調査人数:331名
モニター提供元:RCリサーチデータ
記事/まるスポ編集部