【写真】棚橋「“スリングブレイド”は中邑真輔が命名したからな」

記者から「札幌はIWGPヘビー級王座を初めて獲った土地でもあります」と振られると…
棚橋「そうなんですよね。もう今年から言ったらば、ラストどこどこ、ラストどこどこってわかっているんですよ。わかっているんですけど、そういうしめっぽい、最後だから観に来てほしいって気持ちはあるんだけど、違うなって。
棚橋弘至の生き方っていうか、プロレスで楽しんでほしいし、それをエネルギーにしてみんなの生活に持ち帰ってほしいし。だからもう、札幌最後が俺『ワトくんで良かった』と思うよ。シッカリ繋げたかなと」とコメント。
――19年前に棚橋さんがある意味繋いだ新日本がまたこうやって繋いでいくと。
棚橋「ホントにどう転ぶかわかんないですよ。どう転ぶかわかんないけど、最後まであきらめない気持ちというか、それを持ち続けてきたから今があるから。新日本プロレスのレスラーはどんな状況であっても全力で闘って、お客様に喜んでもらって、楽しんでもらって一番を目指す。それが今の新日本プロレスの姿ですから。
僕はもうホントにあとはもう心配してないですよ。自分のやりたいことを全部やって、棚橋弘至をひとかけらも残さないように燃えます。燃えつきはしないですけど(笑)。燃え尽きたら社長業ができなくなってしまう。ありがとうございました。(※一旦コメントを締めようとしたが、何かを思い出して)あっ! そうだ! 形見分けじゃないけど、ワトくん今日、散々俺のスリングブレイド受けたよな」
ワト「ハイ」
棚橋「使っていいよ」
ワト「これは……」
棚橋「使っていいよ」
ワト「使っていいよ……こんな軽く言われるとは……(笑)」
棚橋「これからな、チャンピオンシップとか、大きなリーグ戦とか。出せよ、ここ一番で。チェンジオブペースになるから。そしたら俺が引退してもワトくんがスリングブレイド出してくれたらそこに俺の顔がちょっと浮かぶから。ファンは俺を忘れないというか……(笑)。頼んだぞ」
ワト「わかりました。これが棚橋弘至から受け継いだ“継”。わかりやすく言えば、このスリングブレイド使ったとき、棚橋さんの想いがつながった、そんな出番で出てくる」
棚橋「すごいフリするね。これ、期待感上がっちゃうよ?」
ワト「それほど大切な技だと自分は思います」
棚橋「ヨシ、そうかそうか。スリングブレイドってのは中邑真輔が命名したからな」
ワト「そういった意味で、今出た中邑真輔というプロレスラーも、憧れたうちの1人のレスラーで、俺のプロレス人生に大きく関わった。まあ勝手ですけど、自分がそう思っている」
棚橋「欲張りだね~。棚橋、中邑いっちゃう?」
ワト「自分はその世代でプロレスに出会ったので」
棚橋「おう、そうかそうか」
ワト「ただ、プロレスラーになる勇気、生きる勇気をもらったこの棚橋弘至には、今日闘えてホントに幸せだと。今までも、そしてこれから先も感謝の気持ちでいっぱいです。棚橋さんホントにありがとうございました」
