
フィリーズ傘下のマイナー2Aレディングを自由契約になった青柳晃洋投手が、ヤクルトと基本合意に達したと林田球団社長が27日に明かした。
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現在借金20と最下位に沈むチームにあり、シーズン最後とも言える打開策として白羽の矢が立った。
髙津臣吾監督も「びっくりした」と驚く獲得への名乗りとスピード入団。巻き返しに向けて心強い右腕が加わる。
昨年まで阪神でプレーしていた青柳は21年と22年に連続最多勝。特に22年には最優秀防御率など投手3冠に輝き、ベストナインにも選ばれる活躍を見せた。
しかし、昨季までの2年間で10勝。特に昨季は12試合の登板で2勝3敗と不本意な成績に終わっていた。
そんな中でもMLBに挑戦した青柳は当時、「そんなに甘くないですし。僕はここ2年、自分の中でも日本でも活躍していないことはわかっている」と厳しい戦いになることを覚悟で臨んでいた。
最終的にフィリーズとマイナー契約を締結し、春季キャンプは招待選手として参加したが3Aで開幕を迎えた。さらに2Aに降格するなどマイナーでの成績は23試合で1勝3敗で防御率7.22。
目標としていたメジャーの舞台に立つことは叶わなかった。青柳の日本球界復帰については阪神OBでもある片岡篤史氏が自身のYouTubeチャンネル内で言及。
「巻き返すには投手。彼のようなサイドハンドも少ないし、アメリカから帰ってまた大人になった投球をすれば戦力になる」と語った。
今回のケースも、上沢直之がソフトバンクに行ったようにまだFA権がない状況でポスティングでMLBに挑戦し、1シーズン足らずで国内他球団で復帰となった。
ただ、古巣からのオファーを断り大型契約を結ぶ見込みではなく、そもそも阪神は四国IL・高知からドリスを再獲得していた。これにより支配下選手枠が70人と完全に埋まった状態のため、批判の声はほとんど挙がっていない。
片岡氏も阪神への復帰については「環境を変えたいからメジャーに行った」と推測し、「阪神から行く時も新しいことをやるんだと行ったんだから、違うところでやる方がいいんじゃないか」と慮っていた。
近日中にも正式発表される予定で、ヤクルト・青柳として神宮のマウンドで復活した姿を見せる。
記事/まるスポ編集部