棚橋弘至インタビュー:社長兼レスラーとしての激動の日々――ファイナルロードと新日本プロレスの未来(前編)

──選手目線での経営、棚橋さんらしいですね。

棚橋:レスラーとしてリングに立ってきたから、選手の気持ちが分かります。コロナ禍で苦しんだ選手たちの頑張りを、ちゃんと報いたい。それが新日本を強くするはずなんですよ。

──近年、新日本では離脱者が相次いでいます。2025年は内藤哲也選手、BUSHI選手、ジェフ・コブ選手が新日本を離脱しました。スター選手の離脱が相次ぐ現状についてどう捉えてますか?

棚橋:新陳代謝だと前向きに捉えています。プロレスの歴史は繰り返すものですから。でもスター選手の離脱を惜しむより新たなスター選手を生み出したいですね。

金銭面で海外に比べ不利な部分はあるけど、ぎりぎりまで交渉して、選手の選択を尊重していきたいなと思います。

──離脱する選手達の心情もレスラーとして分かる部分があるんですね。

棚橋 僕は辞めた選手たちが「このリングで命懸けで闘ってよかったな」と思えるくらい新日本を大きくしたいんです。

彼らが去った今、若い選手たちがその穴を埋める姿を見ると、プロレスの未来は明るいって感じますよ。
<後編へ続く>

記事/まるスポ編集部

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