棚橋弘至インタビュー:社長兼レスラーとしての激動の日々――ファイナルロードと新日本プロレスの未来(前編)

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新日本プロレスの経営、収益への挑戦

──新日本プロレスの収益戦略について教えてください。

棚橋:2019年は54億円の過去最高売上だったけど、コロナ禍でガクンと落ちました。今は回復傾向だけど、まだ厳しい闘いが続いています。

──配信やグッズでの収益はいかがでしょうか。

棚橋:配信は特別興行でのペーパービュー(PPV)は増やしています。『TANAHASHI JAM』(2025年6月29日・愛知県体育館で行われた棚橋プロデュース興行)ではCSテレ朝の独占放送後、NJPW WORLDで公開するなど、ファンが納得できる形を模索しています。

グッズはこれまではロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの商品が売れ筋だったけど、今は他選手がしっかりカバーしてくれています。

グッズはコロナ禍で始めた闘魂ショッピングは、会場での売り上げに次ぐ柱になりました。

──大阪城ホールのドミニオンで、花道やプロジェクターがシンプルだったと印象を受けました。それは経費削減の影響ですか?

棚橋:今年のドミニオン、シンプルだったって声があったんだ(笑)。僕は演出には直接関わってないけど、経費は抑えつつ、収益が上がればリングの演出に投資して、社員や選手のギャラ、福利厚生も充実させていきたいですよ。

特に辻陽太、上村優也、成田蓮、大岩凌平には、頑張りが報われる環境を作りたいです。彼らがリングで輝く姿を見ると、「新日本はまだまだいける」って確信するんだよね。

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