棚橋弘至インタビュー:社長兼レスラーとしての激動の日々――ファイナルロードと新日本プロレスの未来(前編)

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 朝礼のダジャレでスベるも…

──社長業で驚いたことはありましたか?

棚橋:覚えることの多さに圧倒されましたね。経済用語や経営の基礎を一から勉強するなんて、プロレスラー生活24年では想像もしてなかった。

ビジネス書や経済サイトを読み漁って、収益や損益の仕組みを必死に学んだ。特に朝礼には力を入れました。

会長、副社長、僕の順で話すけど、最後にバシッと締めて、社員に新日本プロレスの方向性を示しているのですが、リングでの試合と同じくらい緊張しますよ。

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──朝礼で印象的なエピソードはありますか?

棚橋:猪木イズムを意識して、ダジャレを言ってみたことがあったんです。スターダムのスタッフにはウケたけど、新日本の社員にはシーン…(笑)。「朝礼でダジャレは二度と言わない」って誓いました。

猪木さんも実はスベることがあったじゃないですか。あの人間味が大好きだった。自分も、完璧じゃないからこそ、社員と本音で向き合いたい。

スベった時、社員の冷ややかな目線を感じながら、「まあ、これも棚橋だな」って笑いものにしましたよ(笑)。

──猪木さんのスベりエピソード、確かにありましたね(笑)。その人間味が棚橋さんの魅力にも繋がってる気がします。

棚橋:そう言ってもらえると嬉しいな。猪木さんのあの「1、2、3、ダー!」のエネルギー、僕もリングや朝礼で出したいんだけど、ついダジャレで滑っちゃう(笑)。でも、社員と一緒に笑える瞬間が、新日本の絆を強くしてる気がします。

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