【プロレスリングWAVE 旧姓・広田さくら(2)】「プロレスがやりたかった」自分の気持ちに正直になれました

――僕は2015年10月仙台サンプラザホール・センダイガールズプロレスの新崎人生選手と戦った広田さんを観て衝撃を受けました。新崎人生選手のコスプレで入場し秒殺で敗れる。すると退場した新崎選手に「女子プロレスで3分以内に試合を終わらせると給料泥棒と言われる。だから戻ってこい!」と再試合が始まり、新崎選手のトップロープを歩く「拝み渡り」を広田選手が披露。「お笑いだけではなく、しっかりとしたテクニックもあるレスラーだ」と感動しました。それ以来、プロレス初心者の友達には「広田さんを観ていれば大丈夫!」と伝えます。

広田:ありがとうございます(笑)。GAEA JAPANが終わってフリーになり、他の団体に上がるようになって「興行全体の流れの中で自分の役割」を考えるようになりました。GAEAの時は一人一人「いかに目立って爪痕を残して生き残るか」を必死に考えていましたね。

「生き残る」という目的で同じ土俵に上がって、同じスタイルで戦っても一期生(里村さん・永島さん)には敵わない。そこを越えたとしても長与さんとKAORUさんがいる。絶対に敵わない。

だったら違う土俵を作るためにはどうすればいいか、同じ土俵に上がらないためにはどうすればいいかを考えた結果、「人を楽しませる」パフォーマンスに繋がって行きました。

――発想の転換ですね。長与さんはチームエキセントリックで「日直」。広田さんのスタイルも理解してくれました。

広田:私がここまでレスラーとして活動できているのはGAEAの長与さんや一期生が、私のスタイルを面白いと思って付き合ってくれたからです。これは本当に感謝しています。

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