プロデューサーの涙と愛野の挑戦

終演後、拉致されていたはずのミサヲが登場。実は台本に自信がなく逃げ出したことを告白。愛野はミサヲをかばって入れ替わっていたフリをしていたのだった。ミサヲは興行を成功させた選手・スタッフに涙ながらに謝罪。
対して愛野は、過去に自信がなかったことや、姉の引退後に「何かが足りなかった」と告白。この興行で主役に選ばれたことに感謝し「もっと熱くなりたい」と訴える。
さらに、「ミサヲさんには選手としても、『HYPE!』を作る人としても、信用なんてめちゃめちゃあるんです!だから私と闘ってください」と対戦を志願した。

ミサヲと愛野の15分一本勝負は、ミサヲの奇襲でスタート。愛野が呼び込んだ選手たちが次々とミサヲへタックルを浴びせる。ミサヲのアームロックに愛野がショルダータックルで反撃し、サイド・スープレックスを繰り出すも、ミサヲはラ・マヒストラルで切り返す。愛野のサイド・スープレックス連発にもミサヲは粘り強く肩を上げ、最後まで勢い止まらぬ攻防は時間切れドローとなった。
試合後、ミサヲは「ユキって周りのことを見てて、どんな世代の人も繋げる良いところを持ってて、でも自分の熱い気持ちも優先せず…そんなところがあると思っていたから、ユキに主役をやってほしかった」とマイク。
愛野は「ミサヲさんはいつも自分を下げたようなことばっかり言うから…そんなこと言わないでよ!ミサヲさんのことみんな大好きなのに!」と返し、中島や桐生もミサヲへの信頼と愛を力強く伝え、会場は温かい拍手に包まれた。
最後は観客と共に「I Get HYPE!We Get HYPEー!」と唱和。ミサヲと愛野は強く抱き合い、大きな拍手の中でリングを去った。
<インフォメーション>
6月30日(月)、LOFT9 Shibuyaにて「ハイパーミサヲの裏HYPE!」が開催。7月5日(土)は横浜ラジアントホールで「SUMMER SUN PRINCESS ’25まで待てない!」が開催されます。詳細は東京女子プロレス公式サイトをご覧ください。試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEでお楽しみください。
文/藤本桃子