岸投手はプロ20年連続勝利と通算200勝への足がかりとしたかったが精彩を欠いた(写真はイメージ)
【楽天 2-7 ヤクルト】(5月29日・楽天モバイル 最強パーク宮城)
日本生命セ・パ交流戦で苦しい戦いが続く楽天は、本拠地にヤクルトを迎えてのカード第1戦に臨んだ。
前田健太の苦闘と新助っ人ウレーニャの光――試練の開幕2ヶ月、三木楽天の現在地
この日の先発マウンドに上がったのは、今シーズン初登板となった41歳のベテラン岸孝之。プロ20年連続勝利と通算200勝への足がかりとしたい右腕だったが、立ち上がりからヤクルト打線に捕まる。
初回、一死から連打を浴びて一、三塁のピンチを背負うと、4番オスナのショートゴロの間に先制点を許してしまう。
4回、安打と盗塁で得点圏に走者を背負うと、8番内山壮真に左中間への2点本塁打を浴び、リードを3点に広げられた。
岸は毎回のように三振を奪う意地を見せて5回86球を投げ抜いたが、被安打8の3失点で今季初黒星を喫し、先発の役割を果たし切れなかった悔しさをにじませる。
反撃したい打線だったが、ヤクルトの先発・山野太一の前にあと一本が出ず、中盤まで走者を出しながらもホームが遠い展開が続く。
0対3の6回、楽天は5番村林一輝の内野安打と6番佐藤直樹のエンタイトル二塁打で好機を演出し、7番マッカスカーの内野ゴロの間にようやく1点を返した。しかし、反撃の狼煙もここまで。
7回から3番手として登板した津留﨑大成が2死からピンチを招き、連続タイムリーヒットを浴びて再び引き離されると、試合の主導権を完全に手放してしまった。
9回には、育成出身で支配下を勝ち取った高卒4年目の古賀康誠がプロ初登板を果たす見せ場もあった。甲子園準優勝右腕への期待が高まったものの、ヤクルト打線の洗礼を浴び、代打武岡龍世の適時打などで2点を失う苦いデビュー戦となった。
この重苦しい敗戦に、SNS上では「交流戦に入ってから全く勝てる気配がしない」「打線が繋がらなすぎて見ていて息が詰まる」といった得点力不足を嘆くファンの言葉がネット上を埋め尽くした。
また、今季初登板で黒星を喫したベテラン右腕に対しては「岸でも流れを変えられなかったか」という絶望感が漂う一方で、「次こそは20年連続勝利を掴んでほしい」と温かいエールを送る声も目立っている。
交流戦のトンネルから抜け出せない楽天だが、ファンの熱い思いに応えるためにも、次戦での猛省と奮起が強く求められる。
記事/ひろしお
編集/まるスポ編集部
