電撃トレードから1ヶ月。ソフトバンク・秋広と大江は一軍で奮闘も、巨人・リチャードは古巣との対戦後にファームへ…

5月にトレードした選手の今は?(画像はイメージ)

5月12日に発表され注目を集めた巨人・秋広優人と大江竜聖、ソフトバンク・リチャードとの電撃トレード。交流戦に入り、両者の活躍に明暗が出ている。

早ければ来季に?経費削減のために2軍公式戦を3地区制にすることで議論。

大江は移籍後4試合に登板し無失点。6月11日には古巣・巨人戦で好投を見せ、健在ぶりを見せつけた。

秋広もここ最近で調子を上げている。同13日に本拠地で行われたDeNA戦では、相手はこの試合前まで防御率トップの左腕・ケイと対した。

0−0で迎えた4回、2アウト二・三塁で低めの球を叩きつけて左前へと運んだ。2点タイムリーとなったこの一打は移籍後初打点となり、モイネロと共にお立ち台にも上がった。

そして活躍はまだ続く。14日の試合では相手先発のDeNA・大貫から2回に先制ソロを放つ。こちらも移籍後初となる本塁打となり、価値ある決勝弾となった。

「移籍後初のホームランなので嬉しいです。このあとも勝ちに繋げられる活躍ができるように頑張ります」と今後の活躍も誓った。

一方でリチャードは、巨人移籍後も一軍の舞台では力を発揮できずにいる。

移籍後一軍昇格し、初出場となった5月13日の広島戦(マツダ)でスタメン出場すると、5回に挨拶代わりの本塁打を放ち以降の活躍にファンは期待を寄せた。

同18日の中日戦(東京ドーム)でも代打本塁打を放ち、大砲としての存在感を示しかけたが、以降は22打数1安打と低空飛行が続いた。

決め手となったのが、古巣との試合となった6月12日のソフトバンク戦(みずほPayPay)。「8番・三塁」で先発出場したが、6回ノーアウト一塁の場面で初球の低めボール球を見送った。

ここで、一塁走者の増田陸が二盗を試みアウトに。エンドランのサインが出ていたためリチャードはバットに当てなければならなかったが、それを見落としていたのだ。

この打席で凡退すると交代し、試合後ファーム行きが決まった。打率も1割を切り、.095とさらに成績を下げていた。

「ボーンヘッドはやっぱり許されないよと。エンドランかけたんだけど、チームが勝つ為にこっちも度胸を据えてサインを出してるんだ」と、阿部監督も試合後の口調が自然と厳しくなった。

14日、抹消後初となったファームでの公式戦ではヤクルトとの試合(戸田)に「4番DH」でスタメン出場。左翼に大きな当たりを放つタイムリー二塁打を放つなど、1安打2打点でチームの勝利に貢献した。

二軍での実績は証明済みだが、球団が望むのは一軍での活躍だ。故障で戦線離脱した岡本の穴を埋めるべく、巨人側が「どうしても欲しい」と働きかけたトレードだけに、その期待は自然と高くなっている。

まだシーズンも半分を消化していないため、リチャードにも挽回のチャンスが巡る可能性も十分にある。

移籍した3選手はシーズン後どんな結果で終えるのか。その最初の答えは秋に出る。

記事/まるスポ編集部

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