
来季はファームが3つの地区制になる可能性がある。2日にNPBと12球団による実行委員会が開かれ、2軍公式戦を1リーグ3地区制へと再編することが議論された。
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昨季からイースタンリーグにオイシックス、ウエスタンリーグにくふうハヤテが参入。現在はイースタン8球団・ウエスタン6球団の2リーグ制で公式戦が行われている。
再編のトリガーは移動経費であった。
くふうハヤテの本拠地は静岡県にあり、山口県の由宇(広島)や福岡県の筑後市(ソフトバンク)と、互いに遠征や宿泊費の負担が大きくなってしまう。
そういった面が球団経営を圧迫しているという意見も出ている。
イースタンでも仙台(楽天)と新潟(オイシックス)の移動があると共に、将来的に2軍の本拠地移転を控えている球団もある。
ヤクルトが戸田市から27年に茨城県守谷市へ、ロッテもさいたま市から君津市に移転が決定し、早ければ28年からの運用を目指すとされている。
来季から3地区制を導入すると仮定し現在最有力とされているのが、西武・ヤクルト・日本ハム・ロッテ・楽天・オイシックスの東地区、巨人・DeNA・くふうハヤテ・中日の中地区、阪神・オリックス・広島・ソフトバンクの西地区。
遠征の移動距離を極力短縮することで、経費を節減するというものだ。
中日で二軍監督経験のある片岡篤史氏は、自身のYouTubeで「それなら遠征したら6試合するのもありじゃないか」と経費削減について見解を述べた。
ただ、一方で3地区制すると特に西地区が報道の通りだと4チームのみとなってしまうため、「(年間通じて戦う)相手が一緒になってしまう」という点もデメリットに挙げた。
「やっぱりプロ野球だから試合していって、技術や試合の中での経験というのをつけていって一軍で力を発揮してもらうのが一番」と、選手の成長についても考慮した。
NPBの中村勝彦事務局長は実行委員会の際に「最後の段階に来ている」と述べており、7月のオーナー会議での正式決定を目指し引き続き議論を重ねているという。
上述の具体的な球団の割り振りについてもあくまで有力の案のため、編成が決定した場合は地区ごとの構成も検討する必要がある。
記事/まるスポ編集部