
27日、静岡・キラメッセぬまづにて『BEST OF THE SUPER Jr.32』が開催。メインイベントでは、Aブロック最終公式戦・高橋ヒロム(5勝3敗)とロビー・エックス(3勝5敗)が対戦した。
過去最多のBOSJ優勝回数を誇るヒロムにとっては、予選突破と自己記録更新のかかった重要な一戦であった。
試合は両者ラリアットで相打ちし、序盤から白熱する。ヒロムは逆水平チョップやショルダータックルで攻め立てるが、エックスはそのたびにネックアップで起き上がり、場外戦では観客から奪ったヒロムクッションやグッズタオルを使って挑発的な攻撃を展開。

リングに戻っても攻防がさらに激しさを増す中、ヒロムはショットガンドロップキックをヒットさせると「絶好調!」と叫び、流れを引き寄せる。だが、エックスも驚異的な粘りを見せ、フットスタンプやシューティングスタープレス、ハンドスプリング式カッターなどを連発。
終盤、ヒロムはTIME BOMB 1.5から一気に畳みかけようとするも、エックスが執念でヒロムの指に噛みつき、これを回避。最後はX EXPRESSが見事決まり、エックスが番狂わせの勝利。ヒロムはまさかの予選敗退となった。
この試合でAブロックの全公式戦が終了。高橋ヒロム、藤田晃生、クラーク・コナーズ、マスター・ワト、フランシスコ・アキラの5人が勝ち点10で並んだが、直接対決で4人全員に勝利している藤田が1位通過。決勝戦進出が決まった。
試合後、敗れたヒロムは、「クソー……クソ、悔しいぜ、オイ。藤田か。藤田が突破したか。アイツの勢いは本物だな。本物だ。悔しいぜ。アァ悔しい。悔しいけど、6月1日、大田区、俺のいない決勝戦、みんな来てくれよ。超満員にしてくれ。俺のいない決勝戦が超満員になることで、その悔しさで俺はもっと頑張れるんだよ。新日ジュニアのためにな。チクショー…」と悔しさをあらわにした。
一方で、6月1日の決勝戦に挑む藤田は、「まぁリングで言った通りだ。期待もヘイトもあるだろう。でもな、それを全部背負って俺が優勝するから。責任も持ってる。気持ちもある。誰よりも強い気持ちを持ってる自信がある。必ず優勝する!」と決意を口にし、その場を後にした。
ジュニアの闘いが、いよいよクライマックスを迎える。
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