
24日、兵庫・アクリエひめじにて「BEST OF THE SUPER Jr.32」第9戦が開催。第7試合はAブロック公式戦・高橋ヒロム(3勝3敗)vs 金丸義信(3勝3敗)が対戦した。
22日の大阪大会後、ヒロムは、金丸から「一緒にやるか?」と誘いを受け握手を交わしたが、この日の試合ではヒロムの入場直後、H.O.TのSHOと高橋裕二郎が襲撃する。
セコンドのヤングライオンが2人をバックステージへ押し戻したものの、ダメージを負ったヒロムに対し、金丸は容赦なく攻め立てる。
場外で膝を打ちつけ、リング内では低空ドロップキック、さらに四の字固めと、巧みに左足を狙う老獪な戦法。観客からも「ヒロム!ヒロム!」と声援が飛ぶ中、ヒロムは何度もロープエスケープで耐える。
試合終盤、金丸は四の字固めをかけたまま場外へと転がり出す。さらにヒロムの足を執拗に締め上げると、自身は場外カウント17で先にリングに戻り、ヒロムはカウント19で、なんとかリングに滑り込む。
試合の流れは完全に金丸に傾いたかと思われたが、ヒロムは土壇場で逆転。首固めで切り返すと、ついに金丸から3カウントを奪った。執念の勝利に会場は大きな歓声に包まれた。
試合後、ヒロムは「大丈夫。わかってますよ、金丸さん!でも数パーセントでもアナタと組める可能性があるなら、全乗っかりするでしょう。
まあでも、また改めて思ったよ。アナタはすごい。何でH.O.Tなんかにいるんですか、金丸さんともあろう者が。
今日で確信したよ。俺は金丸さんを絶対に諦めない。いつの日か、必ず組んでやる。アナタがいれば、俺が好きだったユニット『C.T.U』みたいなことができるかなと思ったのにな。まあ諦めませんよ。優勝だ、優勝。5度目の優勝だ!」と裏切られてもなお、金丸へラブコールを送った。

一方、金丸は「高橋ヒロムと組む?そんなわけねえだろ!見てるヤツらも、高橋ヒロムも騙されてんだよ。それで、俺はアイツとの闘い、充分だ。それ以上何もない」と冷たく突き放すように応えた。
意志は交わらずとも2人の戦いには確かなドラマがあった。この日の勝利が、ヒロムにとって「BOSJ、5度目の優勝」へつながるのか?その行方に注目が集まる。
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