
4月27日、東京・後楽園ホールで行われた『NJKF×CHALLENGER 8』。この試合で、53歳の伝説的キックボクサー・立嶋篤史は44歳の前田浩喜にローキックでKO負けを喫した。
試合後、立嶋は「引退しません」と現役続行を宣言し、会場から自宅まで4時間走って帰宅するという驚きの行動を見せた。

1990年代、多くのキックボクシングファンを熱狂させた元全日本フェザー級王者の立嶋は、16歳で国内公式デビューを果たし、37年目にして国内100戦目を迎えた。彼の圧倒的な存在感と生き様に魅了されたのが映像作家・内田竜世監督。
内田監督は、「立嶋篤史を映画化したいと思ったのは、その生き様や言動に強く惹かれたからです」と語り、15年近くにわたり彼の映像を撮影してきた。試合の緊張感、練習風景、そしてリング上での姿—そのすべてが映画の主役として魅力的だと監督は感じている。

「どの映画でも主演の役者はスクリーンに映っているだけで目を引きますが、立嶋さんはまさにその主演そのものです。彼の表情や動きは特別で、観る者を引き込む力があります」と、内田監督はその魅力を語る。
現在、37年間のキャリアを誇る立嶋選手の人生を描く映画化を目指してプロジェクトが進行中。しかし、資金やリソース不足という壁に直面しており、クラウドファンディングを立ち上げた。

「15年かかりました。僕の念願でもある立嶋篤史の作品を作る。命の限りを懸けてやり遂げたい。なんとしてでも映画作品にしたい」と内田監督は強い決意を示す。
クラウドファンディングはCAMPFIREで5月31日まで実施中。
<インフォメーション>
内田竜世監督が立ち上げたクラウドファンディング CAMPFIRE「空が青いとざまあみろ – 映画 キックボクサー立嶋篤史 – 」応援プロジェクトはこちら
写真提供/村上由美