
24日、兵庫・アクリエひめじにて「BEST OF THE SUPER Jr.32」第9戦が開催。第8試合はBブロック公式戦、YOH(3勝3敗)とニック・ウェイン(4勝2敗)が対戦した。
IWGPジュニアタッグ王者として余裕の笑みを浮かべながら登場したYOHに対し、ウェインはBOSJ初参戦ながら堂々としたファイトを展開する一戦となった。
試合は序盤、ロックアップからの組み合いにロープエスケープしたウェインが、なんとYOHの額に優しくキス。会場がざわつく中、YOHもウェインの額にキスをお返し。いきなりの“ラブ&ヘイト”な開幕に、観客も思わず笑みをこぼす。とはいえ、そこから先はまさに真剣勝負。
ウェインは空中殺法・ラ・ケブラーダを鮮やかに決め、さらにフライングメイヤーやアサイDDTなどで攻め立てる。対するYOHも冷静に切り返し、ファルコンアロー、ネックブリーカードロップ、さらにはトラースキックと怒涛の連携で反撃。両者一歩も引かない攻防が続いた。
終盤、ウェインは「イクゾー!」と叫び、ウェインズ・ワールドへ。切り抜けたYOHはトラースキック。続くレインメーカー式ジャンピングニーから、得意のアナコンダバイスへとスムーズに移行。
そこから見事に巻き込んでグラウンドに持ち込み、一気に締め上げると、ウェインはたまらずタップアウト、YOHが勝利をつかんだ。
試合後、YOHはカメラに向かってピースサインを見せながら一言「ニックにウィン♥」とつぶやいた。

ウェインは、「ちょっと待てよ……マジかよ!? なんでタップしちまった!? タップアウトなんてしたことねぇのに!……何が起きてるんだ?
どうなってんだよ、チクショー!マジで何が起きてんだ!?」と憤りを露わにした。
この試合を終え、YOHがBOSJで4勝目を挙げ、Bブロック突破への望みをつなげた。次なる戦いに向け、ジュニアのリングはさらに熱を帯びる。
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