
5月24日、代々木第二体育館で『マリーゴールド1周年記念&高橋奈七永引退記念大会』が開催された。
この日引退する高橋奈七永は1996年7月に全日本女子プロレスでデビュー。その後スターダムやSEAdLINNNGの旗揚げに参画し、2024年4月、“引退を見据えて” マリーゴールドに入団。
「パッション!」と叫び観客を鼓舞するファイトスタイルで、 “プロレス界の人間国宝” として女子プロレスを席巻してきた。
引退試合の対戦相手に名乗りをあげたのは青野未来。マリーゴールド旗揚げから共に過ごしてきた2人の物語が動き出したのは2024年9月、リーグ戦での初シングル。
「一歩引いている」と評価されてきた青野だが、「私にも熱いパッションがあるから!」と意気込み、試合は時間切れドロー。
「私はあなたを超えるから、まだまだ辞めないでください」と奈七永への想いをあらわにしてから、シングルは組まれないまま約8ヶ月。
ついに引退する奈七永の前に、青野は立つ決断をした。奈七永の現役最後の試合であると同時に、青野にとっても自分の殻を完全に破る大切な試合。
試合は序盤から青野のサッカーボールキックが炸裂。奈七永もパワー全開で迎え撃つ。場外で乱闘を経て、パイプ椅子をリングに投げ入れ向かい合うと、張り手合戦から蹴り合いにヒートアップ。
青野がミサイルキックを放ち、奈七永は雪崩式ブレーンバスターを決める。奈七永の “冷蔵庫爆弾” に、青野もスタイルズクラッシュを見舞う。
最後は青野が奈七永の必殺技 “ワンセコンドEX” を決め、3カウント。青野が奈七永を “継承” して試合終了のゴングが鳴った。
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