1995年7月の後楽園デビューから31年、タイガーはその歴史に幕を下ろした
7日、新日本プロレス後楽園ホール大会で「タイガーマスク引退記念試合」が行われ、タイガーマスクが31年間の現役生活に幕を下ろした。
引退試合は5分1本勝負による2試合で実施された。セミファイナルでは“ダイナマイト・キッド”の遺伝子を受け継ぐトム・ビリントン(AEW)と対戦。続くメインイベントでは長年にわたり激闘を繰り広げてきた宿敵ブラック・タイガーIVと最後の一騎打ちに臨んだ。会場を埋め尽くしたファンから大きな「タイガー」コールが送られる中、最後までタイガーマスクとしてリングに立ち続けた。
試合後の引退セレモニーでは、新崎人生、ザ・グレートサスケ、藤波辰爾、山﨑一夫、獣神サンダー・ライガーといったゆかりのレスラーや、親交がある巨人軍元監督の原辰徳氏、横浜DeNA元監督の三浦大輔氏、元キックボクサーの武尊らが花束を贈呈した。
そして、最後は、師匠である初代タイガーマスク(佐山サトル)が登場。タイガーのリクエストに応え、師弟で最後のロックアップを組むと会場は大歓声に包まれた。

リング上でマイクを握ったタイガーは、自身のレスラー人生を振り返りながら、「佐山先生の顔に泥を塗らないようにと、自分なりに毎日毎日勉強し、研究し、少しでも佐山先生に近づこうとがんばってきた」と語る一方、「俺の真似をするな。お前は俺じゃない。お前のタイガーマスクをやれ」という恩師の言葉が、自分だけのタイガーマスクを築く支えになったと明かした。
さらに、小柄な体格から両親に「プロレスラーになれるわけがない」と反対された過去にも触れ、「夢は実現する。ぜひみなさんも夢をあきらめないで、夢に向かって突っ走ってほしい」とファンへメッセージを送った。
また、「引退するときに何が一番寂しいかというのは、プロレスができないこともそうですが、この新日本プロレスの最高の仲間たちと巡業に行くことができないのが一番寂しい」と語り、仲間への深い思いを口にした。
1995年にデビューしたタイガーマスクは、初代から受け継いだ伝説の虎を背負い、新日本ジュニア戦線を長年支えてきた。華麗な空中殺法と堅実なファイト、そして誠実な人柄で多くのファンや後輩レスラーから愛され、31年間にわたり「タイガーマスク」の名を守り続けた。最後まで“虎”としてリングに立ち続けたその勇姿は、多くのファンの記憶に刻まれた。
