IWGP GLOBALヘビー級王座に返り咲いたゲイブ・キッド
6日、新日本プロレス後楽園ホール大会で行われたIWGP GLOBALヘビー級選手権試合で、挑戦者ゲイブ・キッドが王者・海野翔太を破り、新王者に輝いた。海野は6.14大阪城ホール大会で悲願のタイトル初戴冠を果たしたものの、わずか約3週間で王座を失う結果となった。
今年2月に新日本を離れ、AEWを主戦場としていたゲイブにとっては約5か月ぶりの新日本マット。試合前から会場は異様な空気に包まれた。デスライダーズのVTRとともに客席から姿を現したゲイブは、いきなりレフェリーへドロップキックを浴びせると、リング上の棚橋弘至社長に詰め寄った。
そこへ怒った海野が駆け込み場外乱闘が始まると、両者は客席通路で激しいエルボー合戦を展開。ゲイブは海野をコンクリートへ叩きつけて額を流血させ、傷口に噛みつく狂気のファイトを見せる。さらに本部席の棚橋社長からIWGP GLOBALのベルトを奪い取って投げ捨てると、怒った棚橋社長の顔にツバを吐く暴挙にも出た。

約7分に及ぶ乱闘の末にようやくゴングが鳴ると、海野もラリアットやSecond Chapterで反撃。互いに張り手を打ち合う壮絶な消耗戦となった。終盤にはゲイブが右腕を負傷したかのように倒れ込み、海野とレフェリーを欺く場面も。しかし、これは巧妙な罠だった。立ち上がったゲイブはラリアットをフルスイングすると、何度もパイルドライバーを炸裂させ、最後は必殺のデスライダーで激闘に終止符を打った。
試合後もゲイブの暴走は止まらなかった。棚橋社長が王座のベルトを手にリングへ上がると、ゲイブはそれを奪い取ってリングへ投げ捨てた。さらに棚橋社長に拾うよう命じ、自らの腰へ巻くよう要求。複雑な表情で要求に応えた棚橋社長を張り手でダウンさせると、王座ベルトを何度もリングサイドへ投げ捨てる異常行動を繰り返し、会場を後にした。
バックステージでゲイブは海野に対して「数週間でベルトはもうお前のもんじゃなくなった。チャンピオンはこの俺なんだよ!」と吐き捨てた。さらに「9年かけてようやく自分の瞬間をつかんだ。それで『これで俺は大丈夫だ』なんて思ったのか?その時点でお前は狙われる立場になったんだよ」と痛烈に批判。
そして「2日後にG1の記者会見がある。そこがお前のチャンスだ」と挑発し、「俺たちはG1でまた対戦する。お前がどんな人間なのか見せてみろ。お前ってやつを見せてみろ。他の連中と同じじゃないってことを俺に見せてみろ」と不敵に言い放った。
