楽天・辰己は国内FA権を行使した(画像はイメージ)
続々と移籍先決まる今オフのストーブリーグ。
FA権を行使していた松本剛が日本ハムから巨人・桑原将志がDeNAから西武へと移籍を決めた。外野手が続々と移る中、まだ動きがないのは楽天から国内FA権を行使した辰己涼介。
期限最終日に書類を提出し、「野球がうまくなりたいとか、必要としてくれるチームがあるかとか、行使した上で考えたい」と話していた。
辰己は18年ドラフト1位で楽天に入団後、ルーキーイヤーから124試合に出場。以降100試合を割ることなく出場を続け、昨季は最多安打のタイトルを獲得した。
特筆すべきは守備で、23年・24年とゴールデングラブ賞に輝き、昨年は刺殺数397とNPB歴代最高をマークした。
その一方で型破りな言動が目立ち、昨オフのNPBアワーズでは甲冑を着て侍に扮した格好で登場すると、ゴールデングラブ賞の表彰式では肌をも金づくしとなるド派手なコーデで場を騒然とさせた。
その際には「プロは目立ってナンボ」と語るなど、さまざまな言動でも注目を集めた。
今季は88安打・打率も.240に終わった辰己だが、メジャー志向を持っており、最短でも2年後に海外FA権を獲得する。そのため今オフにポスティングシステムでの移籍を訴えたが却下され、実現は叶わなかった。
国内FA権を行使した際にもメジャーへの想いについて言及しており、「そこを諦めたわけではない」とまだ目標として持ち続けている。
今は楽天残留も含め12球団の中で来季のプレー先を模索している状況。時には破天荒にも映る背番号8はどのチームのユニフォームを着るのか、動向にまだ目が離せない。
編集/まるスポ編集部
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