
2025年11月3日、DDTプロレスリング両国国技館大会にて、NOAHに参戦中の遠藤哲哉が約10ヶ月ぶりにDDTのリングに一時帰還。遠藤は、NOAHのHAYATA、宮脇純太とタッグを結成し、DDTの秋山準、青木真也、そして高鹿佑也と対決。かつて秋山、高鹿とともにユニット「BURNING」に所属し、公私にわたり高鹿を導いてきた師・遠藤選手との対戦を前に、高鹿が緊急インタビュー。師の不在という試練の約10ヶ月間で、高鹿選手は何を掴み、どのように成長したのか。遠藤に見せたい高鹿佑也の「今」に迫る。(取材・文/大楽聡詞 文中敬称略)
一時復帰の遠藤哲哉と約10ヶ月ぶりの激突!
――11月3日両国大会で、約10ヶ月ぶりに遠藤選手と対戦します。今の率直な印象を教えてください。
高鹿:遠藤さんが帰ってくるという発表を見た時は、もちろん嬉しい気持ちがありました。「また戦えるんだ!」というより、「戦いたいな」と思っていたのが正直なところです。ただ、発表の様子だと、遠藤さんは「チームNOAH」の代表のような立ち位置でDDTに一旦帰ってくるんだなと感じました。
そこに対してDDTは、秋山準さんと青木真也さんと僕の3人で立ち向かうので、これは一種の対抗戦的な色合いもあるのかなと。負けたくないという気持ちも強いです。去年の同じ会場(12月の両国国技館)でタッグを組んだ遠藤さんと、今度は対抗戦の構図で戦うことになる。本当に不思議な感覚ですね。

――前回の両国大会では遠藤選手とタッグを組み、MAO選手&To-y選手のKO-Dタッグ王座決定戦に挑みました。あれから約10ヶ月間で、レスラー「高鹿佑也」はどのような形で成長したと感じますか?
高鹿:一番は、試合への「余裕」が生まれたことだと思っています。これまで遠藤さんとトレーニングを共にし、アドバイスがあって、ここまで来られたという部分もありました。
昨年遠藤さんがBURNINGを解散しNOAHに参戦してからの約10ヶ月は、本当に自分一人で「何が必要で、何をやるべきか」というのをずっと考えてやってきました。プロレスの試合でも練習でも、「自分にとって何が必要か?」ということを問い続けてきたんです。
その結果、自分に対する自信が今までと全く違います。自信が持てるようになった分、試合でも“遊び”が持てるようになったというか。本当に色々なことに冒険できるようになったと感じています。