
トップ戦線での手応えと、同世代への意識
――9月28日後楽園ホールで、青木真也選手とシングルマッチがありました。そのシングルマッチに、先ほどおっしゃっていた「遊び心」はありましたか?
高鹿:青木さんとの試合は「遊ぶ」とか「楽しむ」なんて、そんなことを考えながら戦える相手ではありません。自分が練習で「こうしたらいいんじゃないか」と考えてきたことを、すべてぶつけようという感覚で、全身全霊で臨みました。
第一試合ではありましたが、他のどの試合にも負けないぐらいのレベルの高いことをやりたいと思いましたし、もちろん勝ちにいきました。結果的に青木さんの壁は破れませんでしたが…。

――青木選手は元KO-D無差別級王者です。今年4月にはクリス・ブルックス選手の保持するKO-D無差別級王座に挑戦するなど、トップ選手たちと戦う機会が増えています。そういった選手と戦って、ご自身の成長を直接的に感じることはありますか?
高鹿:感じています。以前はダークマッチや第一試合が主戦場でした。今は後楽園ホールでのメインイベントや、地方大会でもセミファイナルでシングルマッチを組んでもらえるようにもなりました。
まだ結果(勝利)はついてきていないので、そこは悔しいですが、それでも着実に、去年に比べたら濃い1年間を歩んでいるなと、自分自身で感じています。
――その成長を測る大きなチャンスとして、10月19日の後楽園ホールではKO-D6人タッグ選手権試合が決定しています。鈴木みのる選手、HARASHIMA選手という強力なパートナーとともに、王者の上野勇希&To-y&武知海青組に挑戦しますね。
高鹿:決まった経緯はどうあれ、このチャンスを活かさない手はないです。特に王者組の武知海青選手は、DDTの中で唯一の同い年なんです。彼がデビューした時からずっと意識していましたし、戦いたかった相手です。
そしてタイトルマッチ、鈴木さんが「パートナーは誰でもいい」と言っていたということは、僕は「自由に何やってもいいってことだ」と勝手に思っているんで(笑)。自分らしく、好きに戦って、必ずベルトを獲ります。