
香港を拠点とする強豪ドリフトチーム「KCM Trade × TRC × Harson Tyres(ハーソン・タイヤズ)」が、タイで開催されたドリフト大会『DC Playground』で国際的な実力を改めて示した。地元の強豪チームが多数参戦する中、チームは高度なテクニックと卓越したチームワークを発揮し、HARSONクラスで準優勝、DEESTONEクラスで3位という好成績を収め、香港勢の高い競争力を広くアピールした。

若手とベテランが融合、国際舞台で成果
チームの活躍を牽引したのは、メインドライバーのケン・ヤン選手だ。地元のタイ人選手との白熱したバトルを制し、HARSONクラスで見事な準優勝を勝ち取った。
また、ライアン・ツイ選手も安定した走りでベスト16入りを果たし、チームに貴重なポイントをもたらした。さらに、若手のベンソン選手と女性ドライバーのリトル・チャン選手も本戦出場を果たすなど、若手育成プログラムの成果が結実。経験豊富なベテランと才能ある若手が融合し、チームの層の厚さを見せつけた。
技術力の裏付けとなるHarson Tyresの性能
今回の好成績の背景には、テクニカルパートナーである「Harson Tyres」の高性能タイヤの存在がある。
過酷な路面状況やドリフト特有の高負荷下でも、タイヤは安定したグリップ力とリニアな応答性を維持。ドライバーの繊細な操作を正確に路面に伝え、最高のパフォーマンスを引き出す上で不可欠な役割を果たした。
ドリフト文化をアジアへ、コミュニティを拡大
KCM Tradeは、今回の大会にタイの顧客50名を特別招待し、ドリフトカーの迫力ある走行を間近で体験してもらった。このイベントは、単なるレース活動にとどまらない、コミュニティ形成への強い意志を象徴するものだ。
同チームは、ドリフトを通じて人々を結びつけ、その文化を香港からタイ、そしてアジア各地へと広げることを目指している。今後は、一部の愛好家だけでなく、より多くの人々に親しまれる「主流文化」としてドリフトを発展させていくことを目標としている。
TRC (TYPE R CLUB) とは
KCM Tradeのパートナーである「TRC (TYPE R CLUB)」は、2000年に香港で設立されたレーシングチームだ。モータースポーツ文化の普及を掲げ、ツーリングカーからドリフトまで幅広い分野で活動している。
珠海国際サーキットを拠点に、レーシングマネージャーやベテランレーサーなど多岐にわたる人材がチームを構成。これまでもアジア最高峰のレースで数々の好成績を収めており、2019年にはCEC国際GT4クラスの年間総合優勝、2024年のCTCCシーズンでも好成績を残すなど、確かな実績を誇っている。
記事/まるスポ編集部