
8月13日、新日本プロレス『G1クライマックス35』静岡大会でBブロック最終公式戦が行われ、IWGP世界ヘビー級王者・ザック・セイバーJr.とYOSHI-HASHIが激突した。
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すでに決勝トーナメント進出が確定しているザックに対し、YOSHI-HASHIはわずかな望みをつなぐため、背水の陣で挑む一戦。負ければ即、Bブロック突破の望みは絶たれる状況だった。
試合は序盤からザックが多彩なサブミッションで主導権を握る。だが、YOSHI-HASHIも引き下がらない。逆水平チョップ、ヘッドバスター、カルマ式GTRや牛殺しなど豊富な技を巧みに繰り出し、場内の「YOSHI-HASHI」コールを背に反撃を重ねた。
終盤、YOSHI-HASHIは意表を突く飛びつき腕ひしぎ逆十字で王者ザックを捕らえる。しかし、これを振りほどいたザックが変形のクラーキー・キャットで一気に締め上げると、耐えきれずYOSHI-HASHIは無念のギブアップ。Bブロック突破の夢は、あと一歩のところで絶たれた。
試合後、YOSHI-HASHIは「決勝トーナメントに行く確率はゼロに近い状態だったけど、最後の相手、ザック・セイバーJr.に勝てばタイトルマッチの道が開けた。でも負けは負けだ。認めるよ」と潔く敗北を受け入れた上で、「俺はこのままでは終わんねぇからな。絶対にIWGP世界ヘビーの扉を俺も必ず開けてやるんだ。俺が子供の頃描いた、新日本プロレスで描いた絵を描かないまま俺はくたばるわけにはいかねぇんだ!」と、力強く再起を宣言した。
惜敗ではあったが、YOSHI-HASHIの執念と意地で戦う姿は観客を魅了し、今大会屈指の熱戦として記憶に刻まれる一戦となった。
記事/ミライカ