【新日本 邪道#2】邪道が語るプロレス哲学「外道とは熟年夫婦、プロレスは心理学だ」

2001年プロレス大賞・最優秀タッグチーム賞を受賞した外道との関係を「熟年夫婦」と語る邪道

長きにわたりプロレス界の最前線で活躍し続ける邪道選手。今回は、公私にわたる最強のパートナー、外道選手との「熟年夫婦」にも例えられる関係性の深堀りから始まる。二人が共に歩んだインディー団体での苦難、そして「冬木軍」で経験したエンタメプロレスの萌芽。時代と共に変わりゆくプロレスの”変換期”を肌で感じてきた邪道がたどり着いた、「プロレスは心理学」という独自の境地。お笑いとの共通点も交え、観客の心を掌握するサイコロジーの奥深さを解き明かす。(取材/大楽聡詞 文/ミライカ)

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冬木弘道や外道とともに「冬木軍」を結成

――メキシコ再遠征から帰国後は、WINGなどのインディー団体に参戦されました。その頃から外道さんとご一緒でしたか?

邪道:そうですね。いつも外道と行動を共にしていました。

井上亘さんが歩むセカンドキャリア(中編)「メキシコではオカダ・カズチカ選手の使っていた部屋が私に回ってきました」

――外道さんとは相性が良かったんでしょうか?

邪道:馬が合ったんじゃないですかね(笑)。気がつけば一緒にやって36年ですよ。家族より一緒にいましたから。

――もはや空気みたいな存在?

邪道:そうそう。熟年夫婦みたいなもんですよ(笑)。

――その後、インディー団体を渡り歩かれて、1994年頃からは冬木弘道さんや外道さんとともに「冬木軍」を結成されました。冬木さんから学んだことも多かったのでは?

邪道:そうですね。今でこそ“エンタメプロレス”って普通になってますけど、当時はまだ早すぎたかもしれません。タイミングというか、時代が追いついてなかったのかも。

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