【新日本 邪道#2】邪道が語るプロレス哲学「外道とは熟年夫婦、プロレスは心理学だ」

――ちょうどその頃から、TAJIRIさんなど変革者と呼ばれる人たちが現れ、外道さんや邪道さんとタッグマッチなどで絡む機会もありましたね。

邪道:そうですね。TAJIRIとか、本当にすごかったですよ。

――すごかったというのは、どんなところですか?

邪道:「プロレス頭」っていうんですかね、TAJIRIは何をやるにも、人と同じことはしない。常に「どうすれば他と違うものになるか」ってことを考えてましたね。

――TAJIRIさんは「プロレスはサイコロジー(心理学)だ」とおっしゃっていますが、本当にプロレスは心理学なのでしょうか?

邪道:ええ、プロレスは心理学ですよ、観客の心をコントロールすることが必要なんです。たとえば相手にやられている時、観客は絶対に「やり返せ!」と叫びますよね。

でも、そこで即座にやり返すのはまだ早い。もう少し、引っ張って待つことが大切なんです。

――それはどうやって感じるんですか?

邪道:”肌”で感じるんです。だから「観客と会話しろ」って言うんですよ。ただ、喋ればいいってもんじゃないんです。

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