【DDT】アントーニオ本多20周年試合は佐々木大輔に軍配!ディック東郷門下生対決を制す

アントニーオ本多は佐々木大輔とのシングル対決に敗れた

6月7日、品川プリンスホテル内クラブeX「僕からのラブレター2025」が開催。同大会において「アントーニオ本多デビュー20周年記念試合」が行われた。本多が希望した対戦は佐々木に軍配が上がったが、2人の歴史はこれからも続いていく。

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ディック東郷に師事・デビュー20周年という共通点のある本多と佐々木

本多は学生プロレス時代にマッスル坂井にスカウトされ、2005年1月にDDT「マッスル」興行でプロレスデビュー。その後、ディック東郷に師事し、トレーニングを積んだ。

今年4月の上野大会では40歳以上を対象とした「O-40(オーバーフォーティー)王座」を戴冠。さらに、欠場中の高梨将弘の代理で出場した「KING OF DDT 2025」では上野勇希を相手に善戦し、会場を大いに沸かせた。

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そんな本多が記念試合の対戦相手として熱望したのは佐々木大輔。佐々木は高校卒業後、ディック東郷が設立したプロレスラー養成所「SUPER CREW(スーパークルー)」に入学し、2005年10月にデビュー。師匠を同じくし、またデビュー20周年を迎える2人による対決となった。

本多のジャパニーズ・レッグロール・クラッチに会場は大盛り上がり!

試合は本多が佐々木に噛み付いていくも…

試合は序盤、佐々木が関節技で攻めていく。場外では、佐々木がパイプ椅子で本多を襲撃してヒートアップ。本多は、徹夜で考えてきた「創作昔話ごんぎつね~ボリビア編~」を披露。トペ・スイシーダで佐々木に反撃した。

本多の必殺技「シャイニングごんぎつね」は不発に終わるも、渾身の「ジャパニーズ・レッグロール・クラッチ」に会場から大歓声。しかし、最後は佐々木の「クロスオーバー・フェイスロック」で本多が痛恨のギブアップ。

佐々木のクロスオーバー・フェイスロックに本多がギブアップ

「プロレスという大きな家族の一員になれて幸せ」

試合後、本多は感慨深げに振り返る。「27歳の時にDDTに上がるようになったんですけど、20年も経ったのかどうか…。あまりに早くてですね。でも、懐かしさに浸ってるという感覚はあまり出ず、佐々木くんとリング上で対峙してる時はほんとに今が今がで大わらわでした」。

続けて、「だからこそ、いいんだと思います。デビュー戦の時と変わらぬ何かがずっとありつつ、結局プロレスがどういうものなのか、20年やってもよくわからないですが、それでこそ本当に魅力を感じてやれるんだと思います。プロレスがすごいのであって、私は1ミリもすごくない。プロレスという大きな家族の一員になれて幸せです」と、深い愛と感謝の言葉で締めた。

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一方、佐々木は未来を見据える。「俺達の闘い、まだまだ終わらねえぞ。おい、本多。11月に俺は40歳になる。つまり、てめぇの持ってるそのベルトに挑戦する資格が持てるってことだ。年末以降にもう一度シングルマッチでいいか。そして俺たちは、そのベルトを巡って、50、60、70、80、90、100歳まで戦い続けるぜ」と、O-40王座への挑戦を表明し、今後の抗争を匂わせた。

真剣な面持ちでバックステージコメントに臨んだ本多。その姿は、DDTを支え続けた20年間の信念を感じさせた。ディック東郷をルーツに持つ本多と佐々木。2人の闘いは、きっと10年後、20年後、その先へと続いていく。

<インフォメーション>
6月9日(月)は後楽園ホールで「DDTプロレス×新日本プロレス 一面対抗戦~スーパー·ササダンゴ·マシンvs矢野通~」が開催。詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください。試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEでお楽しみください。

文/藤本桃子

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