【DDTプロレス イルシオン】中学の授業で夢を聞かれ、「とりあえず『プロレスラー』って言おう」と。そしたら本当になりたくなりました(後編)

――昨年、イルシオン選手はDDTの若手のみのシングルマッチ「D GENERATIONS CUP2023(=DGC2023)」に「DDTeeeen!!」として出場しました。

イルシオン:当時、DDTeeeen!!とDDTは区切られていると感じていました。DDTeeeen!!は自分の中で窮屈でした。だからDDTで意地見せなきゃ本当にやばい、と思って頑張ったんですけど、DGC2023は1勝2敗。悔しさが残りました。

――DDTeeeen!!とDDTは区切られている、というのは具体的にどういうことでしょうか?

イルシオン:DDTeeeen!!時代は、「まだ10代だからね」と周囲の方々に気を使われているのを感じてました。DDTが好きで入門したのに、DDTではない。一人前のレスラーとして認められてない気がして…それが素直に悔しかったですね。

――DGC2023が終わり、3.21後楽園大会で「DDTeeeen!!卒業試合」が行われました。イルシオン選手は中村宗達選手と組んで、エル・ユニコーン&今井礼夢組と対戦。試合後、高木三四郎大社長から卒業にあたって素顔になるか、マスクマンを継続するのか選択を求められました。あの時にマスクを脱がなかったのは。どうしてですか?

イルシオン:「イルシオン」でなにを残したかのかと言われたら、なにも思いつかなかった。それに、せっかくマスクマンでデビューしたなら、まだマスクを脱ぐのはもったいないなって。

自分の中で「イルシオン」のマスクに愛着がある。正確には「愛着が芽生えた」ですね。最初、デビューするときは「マスクではなく素顔で」って気持ちがありましたから。

――DDTeeeen!!でデビューした際、マスクマンを選択したのはなぜですか?

イルシオン:「まだ10代だしマスクマンでやってみたら?」と高木さんから提案がありました。「それもありかな」と考え、夢虹くんと一緒にマスクを被ってデビューしました。

――高木大社長の意見を聞いてマスクマンでデビューしたのは正解でしたか?

イルシオン:今となっては良かったと思います。DDTの中でマスクマンはスーパー・ササダンゴ・マシンさんしかいない。オリジナリティーがあると思います。

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