【全日本プロレス 安齊勇馬】芦野さんがケガをした時、「俺が三冠を取り戻す!」となぜ言えなかったのか。行動に移せなかったことを未だに後悔しています

昨年末、大森隆男やヨシ・タツの退団。そして前選手会長・石川修司も1月末の退団の意思を固めたことで全日本プロレスに激震が走った。心配するファンに対して言葉を送るレスラーがいる一方、リング上で三冠王者に真正面から戦いを挑んだのが安齊勇馬だ。SNSで「口先だけの闘魂スタイルよりも明るく楽しく激しい王道が最高って事わからせてやる」と中嶋勝彦に牙をむいた。

――1.2後楽園、三冠戦の前哨戦である中嶋勝彦&鈴木秀樹vs安齊勇馬&チャーリー・デンプシーで、安齊選手がガンガン前に出る姿を見て驚きました。

安齊:中嶋勝彦は外敵。三冠ベルトが流出している。その中嶋に1.3のリングで挑戦するのがNXTのチャーリー・デンプシー。デンプシーが勝ったとしても、ベルトを持っている人が変わっただけで、「全日本プロレスから三冠王座が流出している事実」は変わらないわけです。

1.2後楽園で中嶋&鈴木vs安齊&デンプシーが組まれました。その中で唯一、全日本所属は僕だけです。でも「チャーリー頑張れ」みたいな引き立て役にはなりたくなかった。

――どういった心境の変化があったのでしょうか?

安齊:2023年は、みんなから期待されているだけのルーキーでした。それだけではつまらないレスラーになってしまう。2024年は変わらなければいけないと感じています。

昨年、チャンピオン・カーニバルで優勝した芦野祥太郎さんがケガで三冠に挑戦できなかった。当時、永田裕志さんの持つ三冠王座に名乗りを上げたのが、所属選手では本田竜輝しかいなかった。

あの時、「俺が三冠を取り戻す!」となぜ言えなかったのか…行動に移せなかったことを未だに後悔しています。

2022年9月にデビューして、3ヶ月足らずで世界最強タッグに出場させてもらいました。他団体との対抗戦でも日本のトップクラスのレスラーと戦わせてもらいました。

でも活躍している風(ふう)で、結果だけ見たら全然何も残してないんですよ。

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