【プロレスリングWAVE 田中きずな(後編)】何があっても諦めない選手になりたい

――WAVEの練習生になったのは2022年4月、高校3年生になってからですか?

きずな:はい、高校3年の4月からです。

――1年間練習生でトレーニングして、「プロレスラーとしてやっていける!」という自信はつきましたか?

きずな:もともと運動神経が悪い自覚はあったんですけど、想像以上に悪かった(苦笑)。最初、後転もできなかったんですよ。かろうじて前転ができる感じで入門しました。

倒立前転とか、もちろんできないですし…前受け身とか「死んだヒキガエル」みたいな感じでした(笑)。

覚えも遅いですし、ほんとに、「え、大丈夫かな」って。出来な過ぎて、教えてくださる先輩に申し訳なくて。でも諦めきれなかったので、「頑張らなきゃ」って思います。

――そういう頑張りがあって、今年4月2日にデビューしました。同期の炎華選手と戦い、残念ながら敗戦。デビュー戦は覚えていますか?

きずな:はい、全部覚えています。試合内容も、試合前のこと、試合後のこと、全部覚えています。私より炎華の方が約半年後に入門しましたが、彼女の練習初日、「あ、抜かされた」って。

抜かされたというか、元々の運動神経も全然違いますし、炎華はすごいですよ。

それまでは同期がいなかったので、一緒に頑張れる同期の存在はすごく嬉しかったんです。でも、ある意味不安でした。自分ができないことが、ちょっとずつできるようになってくる。でも炎華と比べることで、自分のできなさを痛感して、辛くなったりしました。

デビュー戦の相手が炎華に決まって、「絶対勝ちたい」って思ったけど負けてしまった。今、思い出しても悔しくて涙が溢れそうです。

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