【DDTプロレス 上野勇希】お互いの主義主張を感じているからこそ高梨さんに勝ちたい!

――今回のタイトル戦はDDT UNIVERSAL王者・高梨選手からの指名。でもその高梨選手は「(上野にDDT UNIVERSALの)ベルトは必要ないのではないか。上野が無差別級獲った時に『DDT UNIVERSALで負けた高梨さんと防衛戦がしたい』と言わせてやるから」と掴みどころのない発言をしています。戦う前から心理戦を仕掛けてくる曲者、タイトル戦を前に現在の心境を教えてください。

上野:高梨さんが他のレスラーと試合をしている時、心理戦で相手をコントロールしているイメージが強くあります。でも高梨さん自身は「混乱させてやろう」と思っていないのではないかと。タイトルマッチが決まってから高梨さんの動向や発言を分析していくと心理戦ではなく、その全ての発言が本音なんだろうと思うようになりました。

高梨さんの発言は置いといて、今の僕にとってDDT UNIVERSALベルトは必要です。そしてそれと同じくらい高梨さんに勝ちたい。勝って高梨さんのことを否定したいわけではないです。お互いの主義主張を感じているからこそ高梨さんに勝ちたいんですよ。

高梨さんは「上野はエースになれる存在だよ。いつかKO-D 無差別級のベルトを巻く時が来るだろう。でも今は俺がまだまだ足引っ張るよ」と独特の言い方で、褒めてはくれている。でもエースになったり王者になる事は確約されているわけではない。

以前から僕は「DDT を背負いたい」と発言しています。それは結果としてチャンピオンになれたり、他の人に認められることでなし得ると思う。

高梨さんに勝ってDDT UNIVERSALのベルトを持つことで、もっと上にいけると思うし強くなれる。それに僕が大切としている「信念」「主義主張」が固まります。そのためにも今回のタイトル戦で高梨さんに勝利しベルト戴冠は必要不可欠なことだと思います。

――今回、高梨選手とはシングル初対戦ですよね。どんな印象をお持ちですか?

上野:高梨さんの言葉は力強い。ただ本人は「俺は弱い、今の若者は凄いよ」と発言します。でもあの目力と全身から発せられるギラギラ感はDDTの中で誰よりも強い。

高梨さんと向き合っていると、試合も言葉もコントロールされることが多いんです。だから自分をしっかり持つことが大切だと思いますね。

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