――休んでいた1年間、客観的にリングを観て「早く復帰したい」と感じましたか?

大石:不思議となかったです。ただD王GPの秋山準vs火野裕士戦、同じくD王GPの遠藤哲哉vs上野勇希戦。この2試合を見て「こんなすごい試合をしている団体のリングに俺は上がってない」と悔し涙がでました。

そして今年2.14新宿FACEのアイアンマンヘビーメタル級選手権5WAYマッチ。大鷲透さんやアントーニオ本多が出場した試合。これが最高に面白すぎて「悔しい、この中に入れないなんて悔しい」とやっぱり涙がでました。

僕は今試合を見るしかない。雑用をこなしながら、ふとした瞬間にリングに目を向けると涙腺に触れる試合が行われている。「俺がこのリング上にいたら…」とか「こんなに面白いDDTという団体がある。この団体にいるのに俺は試合に出られないんだ」と考えましたね。

あと6月のCyberFight Festival 2022の時、遠藤の試合を観て「こんな時に俺は試合ができない」と涙が溢れてきた。それで「早く復帰しなきゃ」と思ったんです。

――そういった思いを1年ぶりにリング上でぶつけることができますね。最後に復帰戦に向けての意気込みをお願いします。

大石:休んでいた約1年間、WRESTLE UNIVERSEのブースで会員の方に特典を渡し続けました。「大石さん頑張って下さい」「大石さん待っています」と言って下さったファンの方にやっと恩返しができます。

そして1年前怪我した時、「辞めろ」や「引退しろ」と一言も言わなかったDDTの選手。本当に誰1人、口にしなかった。こんなポジティブな選手に囲まれていたから1年間やってこられた。

「いつ復帰するの?」「いつから出来るの?」と言われたら「いつからやろう」としか考えない。もし1人でも「辞めるの?」と言う人がいたら「そうですよね…」とネガティブに捉えていたかもしれない。そのDDTの選手やスタッフに恩返しができる。

そして家族ですね。欠場中に下の子が生まれた。生まれた時、腰が痛くて抱っこすることができなかった。復帰が決まってから僕の練習時間を増やしてくれた奥さんに感謝しています。いつも以上に負担が多くなったはず。子供も遊びたいのを我慢してくれた。とにかくみんなに感謝です。復帰戦は僕を支えてくれた方々全てに感謝の気持ちを伝える試合にしたいと思います。
<おわり>

<インフォメーション>
7.24後楽園ホール「Summer Vacation 2022」で1年ぶりに大石真翔がリングに帰ってくる。また遠藤哲哉選手の復帰戦やDDT UNIVERSAL選手権試合 王者・高梨将弘vs挑戦者・岡田祐介戦も行われます。

詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください!
なお試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEで配信されます。

大石真翔 Twitter
DDTプロレスリング Twitter
みこまこチャンネル〜ふぁいてぃんぐ・ふぁみりぃ〜 YouTube

取材・文・編集/大楽聡詞
写真提供/DDTプロレスリング

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