日本チームを初のベスト8、自身は6度目の頂点へ。9月、ドイツで世界に挑む
――木村選手は、普段は平日に「学童保育の指導員」として毎日80人近い子供たちの面倒を見ながら、驚異的なスケジュールで練習をこなしているとお聞きしました。
木村:平日は子供たちが学校から帰ってくる放課後の時間から、閉所する夜19時半までが基本的な勤務時間になります。
そのため、朝起きてから出勤するまでの時間にジムへ行って1時間半みっちりトレーニングをし、お昼ご飯を食べて仕事に行き、仕事が終わった後にまたジムへ行って夜1時間半トレーニングをする、というルーティンを続けています。
さらに家に帰ってから、ポロの戦術を深めるために自身や海外の試合動画を毎日1時間以上研究し、タイミングが合えばリラックスと柔軟性を保つためにスイミングプールにも泳ぎに行きます。
そして土日は完全に水上での乗艇練習。これが私のスタンダードな1週間です。

――仕事以外のすべての時間を運動と研究に費やしている……。並大抵の体力では崩壊してしまいそうなスケジュールですが、疲労は溜まらないのですか?
木村:これがもう完全に生活の一部、私の「日常」になっているので、特別疲れたと感じることはありません(笑)。
高校時代に地獄のような強豪水球部で揉まれたおかげで、ベースとなるスタミナが人並み外れて鍛え上げられたのだと思います。
――木村選手がキャプテンの日本代表チームですが、今年9月にドイツで開催される世界選手権(世界カヌーポロ選手権大会)が目前に迫っています。今回の目標を教えてください。
木村:チームとして長年の目標は「世界ベスト8」。その為にはまず日本歴代最高位となる「ベスト12」の壁を突き破ることです。
世界選手権には24カ国が出場しますが、最初の予選リーグ(4カ国ずつのグループ)で上位2位以内に入らなければ、物理的に12位以上の上位リーグに進出することができません。
日本は過去最高位が13位、前回大会が14位と、あと一歩で上位に食い込めるという一番の激戦区、まさに「上位リーグの壁」の目の前に立っています。
今年9月、この歴史の壁をぶち破り、歴代最高順位を。そして、世界トップ選手が集まるその舞台で、また「得点王」の座も狙いにいく。日本のファンの皆さんに最高の恩返しをしたいと考えています。
