根尾は入団8年目で待望のプロ初勝利(写真はイメージ)
【DeNA 4-6 中日】(8日・横浜スタジアム)
中日が横浜スタジアムでの激闘を制し、ついに根尾が大きな壁を乗り越えた。4-4の同点で迎えた延長11回、一死満塁の好機でボスラーが執念の内野安打を放つと、相手の悪送球も重なり2点の勝ち越しに成功。最後は戦線復帰した松山が締めくくり、チームは6-4で連敗を「3」で止めた。
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この勝利を誰よりも特別な思いで噛み締めているのは、10回裏のマウンドを完璧に抑えた根尾昂である。22年途中から投手転向、ドラフト1位での入団から数えて8年目にして手にした待望のプロ初勝利だ。4-4の緊迫した場面で登板した根尾は、先頭の蝦名を空振り三振に仕留めると、続く石上を遊飛、最後は大阪桐蔭高の後輩である松尾をフルカウントから空振り三振に切って取った。最速150キロを計測した気迫の投球が、直後の11回の勝ち越し劇を呼び込んだ。
試合後のヒーローインタビューで、根尾は「いつかは来ると思っていた。みんなが勝利をつけてくれて最高の気分」と、どこまでも冷静に、かつ誠実に喜びを語った。「あさって以降も勝ち続けられるように準備します」と締めくくるその表情には一人の投手の強い覚悟が滲んでいた。
SNS上でも「根尾さん初勝利」が瞬く間にトレンド入りし、ファンからは「野手時代の苦悩を知っているからこそ涙が出る」「10回の投球は圧巻。もはや立派なセットアッパーだ」といった祝福の声が殺到した。野手として挫折を味わい、背番号30を背負いながらマウンドに立ち続ける道を選んだ男の意地が、横浜の夜空に結実した。
記事/まるスポ編集部
