カヌー人生の集大成は、信州の川で。矢澤亜季が誓う『2028年、長野への凱旋』
◼️2028年、オリンピックと「地元開催」が重なる奇跡
――2028年のロス五輪、そして同年に地元長野で「2028年信州やまなみ国スポ」が開催されます。矢澤選手にとって特別な1年になりますね。
矢澤:本当に奇跡的なタイミングだと思います。しかもカヌー会場は、私が幼少期に練習していた天竜川。地元の皆さんに自分が世界で戦ってきた姿を見てもらえる最高の舞台です。

――地元企業や長野の子供たちへの想いも強いとお聞きしました。
矢澤:はい。私が10年早くても遅くても、このタイミングで地元開催の国体に出ることはできませんでした。この縁を大切にして、地元の皆さんと一緒に長野のスポーツを盛り上げたい。会場が完成したら、練習風景を見に来てもらえるようなイベントも企画したいと考えています。
――最後に、矢澤選手にとってカヌーの「魅力」を一言で教えてください。
矢澤:水上の「非日常」です。陸から見る景色と、水の上から見る景色は全く違います。パドル一本で自分の好きなところへスイスイ進める自由。疲れた時も、川の流れに身を任せてぼーっとしているだけで全てがリセットされる。この特別な感覚を、もっと多くの人に知ってほしいですね。
(おわり)
矢澤 亜季(やざわ あき) 1991年生まれ、長野県飯田市出身。システックス所属。父と兄の影響で小3からカヌーを始め、リオ、東京、パリと五輪3大会連続出場を果たした日本カヌースラローム界のトップランナー。主な戦績に14年アジア大会銅メダル、18年アジア大会金メダル、23年アジア選手権2位など。その強さを支えるのは、祖母の影響で3歳から始めた日本舞踊。西川流の名取であり、「美しい波を捉える」という願いを込めた「西川 那美波(なみな)」の芸名を持つ。繊細な体幹と和の精神を競技に昇華させ、現在は新種目カヤッククロスにも挑戦。2028年のロス五輪、そして地元開催の「2028年信州やまなみ国スポ」での集大成を目指す。
