朱里の保持するSTRONG女子王座を狙う”女帝”舞華
「私が自由でいること。それが、彼女たちの道標になる」。2月7日の大阪大会、Mi Vida Loca(ミ・ヴィダ・ロカ)との対抗戦に敗れ、自身が率いたユニット「E neXus V(イーネクサス・ヴィ)」の解散を電撃発表した舞華。リーダーとしてメンバー個々のさらなる飛躍のために下した前向きな決断は、マット界に大きな衝撃を与えた。
解散後初戦、変わらぬ絆と「運命」の再会
2月13日の後楽園ホール大会、解散発表から6日後、舞華は「元」メンバーであるジーナとタッグを組み、CMLLのタバタ&インディア・シウクス組と激突。
「E neXus V」という枠組みは外れても、ジーナとの息の合った連携は健在。中盤、シウクスの鋭い蹴り技に手を焼く場面も見られたが、舞華は強烈なスライディングラリアットで主導権を奪い返すと、最後はみちのくドライバーⅡでタバタから完璧な3カウントを奪取。解散後の初戦を白星で飾り、力強い一歩を踏み出した。
「世界」を見据える舞華
試合後、舞華は対戦相手のインディアに対し「昨年9月にメキシコで、私の目の前でベルトを防衛した選手。このタイミングで再会できるとは強い運命を感じる」と語った。3月6日にはアレナ・メヒコでのビッグマッチ参戦も控えており、その視線はすでに日本を飛び越え「世界」を射程に捉えている。
そこで注目されるのが、前回の取材の際、舞華自身が口にしたSTRONG女子王座を狙うという言葉。なぜ「赤いベルト(ワールド王座)」や「IWGP女子」ではないのか。その問いに対し、舞華は迷いなく答える。
「理由はシンプル、そのベルトが『世界』に直結しているから。IWGP女子とどちらが格上かなんて思っていない。今の私が何をしたいのか、どのベルトが最適なのかを考えた時、自分の野望を叶えられるのはSTRONG女子だと確信したんです」
宿敵・朱里を超え、その先へ
舞華が狙う「STRONG女子王座」を保持するのは、幾多の死線を共にしてきた最強のライバル・朱里だ。
「朱里は非常に高い壁。でも、これまでの私と彼女の関係性があるからこそ、私の要望を真正面から受け止めてくれるはず」
ユニット解散という決断を経て、舞華は「自由」を手に入れた。それは決して放任ではなく、自らが最もプロレスを楽しみ、高みを目指す姿を見せることで、かつての仲間たちに新たな道を示すというリーダーなりの“親心”でもある。
舞華が描く「世界進出」のシナリオは、より解像度を増していく。
記事/まるスポ編集部
