【パラカヌー 小松沙季】私がカヌー選手として活動することで車椅子や障害を持つ人が挑戦できる環境が整うのではないか(後編)

――ところで社会人までバレーボール一筋ですか?

小松:そうですね、本当に「バレーボール一筋」と言って間違いないです。

――それは「将来はバレーボール選手になりたい」という夢があったからでしょうか?

小松:全然ないです(苦笑)。小学から中学、中学から高校…と節目節目で毎回「バレーはやめよう」と思っていましたし、大学の時も普通に就職活動を行なっていました。

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――どういった流れでブレス浜松に入団したのでしょうか?

小松:スカウトしていただきました。大学4年生の時点で「内定」になり練習に参加したり試合に帯同していました。大学卒業後、本格的にチームで合流しましたね。

――小学2年生から、ずっとスポーツをされていたのですね。

小松:それしか取り柄がなかったので(苦笑)。

――ひとつのことを継続的に長年続ける方は、なかなかいませんよ。ところで今後の小松選手の活動予定を教えて頂けますか?

小松:スポーツ一筋で来たので中途半端は嫌ですし、やるからにはトップを目指してやりたいと思っています。ただ私の活動目的はパラスポーツの環境整備や普及活動です。そういった活動をしながら選手としてのスキルも向上させていきたいと思います。

――東京2020パラリンピックを経験し、その前後で心境の変化はありましたか?

小松:メダルへの意識は東京2020が終わってからの方があります。「東京パラが終わったら気持ち的に楽になるのかな?」と思っていましたが、すぐパリに向けてスタートしていて、今は「絶対に落ちることができない試験を受けに行く」感じでいます。東京パラの時は初めての大会ということもあり「この試験に落ちても次がある」とリラックスした気持ちでした。意外と東京2020が終わってから緊張感が高まりました。

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