 
        ソフトバンクが4勝1敗で5年ぶりの日本一となり、幕を閉じた日本シリーズ。MVPには山川穂高が選ばれた。
第1戦ではスタメンから外れるものの、第2戦目以降はその打棒を発揮。シリーズタイ記録の3試合連続本塁打を放ち、セ・リーグを独走して勝ち上がってきた阪神相手に競り勝つ原動力となった。
移籍一年目の昨季は全試合4番を務めると、34本塁打・99打点で2冠王に。前年のブランクを感じさせない活躍で、チームを独走でのリーグ優勝に導いた。しかし日本シリーズではDeNAに屈し、日本一には届かなかった。
チームとしても“日本一を獲れなかった”と悔しさが残り臨んだシーズン。
山川は今季も開幕から4番に座るも不振が続いた。5月中旬には4番を外れると、6月は月間打率.171、本塁打も2本と本来の打撃は影を潜めた。
シーズン通しては打率.226・本塁打23本・打点62に終わり、本塁打王や打点のタイトルをレイエス(日本ハム)に譲る結果となっていた。
しかし、クライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージでは初戦にサヨナラ打を放つなど大舞台での勝負強さを発揮。確かに復調の兆しは見せていた。
優勝会見に出席した山川は、シリーズで復調した要因について「1試合目が終わって、2試合目のアーリーワークでやっとつかんで、『あ、これ絶対打てる』って思って。その感覚があったので、かなり自信を持った状態で入れました」と振り返った。
最後の守備でウイニングボールを掴んだ背番号5。
「シーズン中はイライラさせてしまったと思うんですけど、最後にいい姿を見せられて良かったと思います」とも会見で語った通り、シーズンでの不振を自らのバットで返してみせた。
記事/まるスポ編集部

 
         
         
         
         
         
         
           
           
           
           
         
        