
ハンドボールの新リーグ「リーグH」は、2025-26シーズンの「チャレンジ・ゲームズ」全試合において、株式会社NTTSportictが提供するAIカメラシステムによる自動撮影およびライブ配信の実施を決定した。新たな映像配信スタイルで、ファン層拡大とコンテンツ価値向上への一歩を踏み出す。
全74試合を網羅 映像配信の新たな形
2025年11月1日から2026年3月22日までの期間で開催される『2025-26 リーグH チャレンジ・ゲームズ powered by ほっともっと』は、計7節、全74試合の長期戦だ。これらすべての試合が、NTTSportictのAIカメラ「STADIUM TUBE S3」によって自動撮影される運びに。
このシステムは、イスラエルのPixellot Ltd.が開発した無人撮影カメラであり、AIによる自動追尾や編集機能を搭載する優れものだ。撮影コストを従来の約10分の1に抑制できる点が最大の特長で、アマチュアやマイナースポーツの映像コンテンツ拡充に大きく貢献するものと期待される。
これにより、ハンドボールファンは公式YouTubeチャンネルを通じて、これまでカバーが難しかった試合も含め全ての熱戦を無料で視聴可能となる。
コスト削減と視聴機会創出
AIカメラ導入の背景には、映像制作にかかる人的・金銭的コストの課題解決がある。
リーグHは、この革新的な技術の採用により大幅なコスト削減を実現しつつ、全試合の映像化という視聴機会の最大化を両立させる戦略。また、自動撮影された映像は試合中継だけでなく、ハイライト動画や選手個人のプレー集など二次コンテンツ制作への活用も視野に入れられる。
これにより試合の魅力を多角的に伝え、新たなファン層の獲得を目指すという。リーグHのデジタル戦略が日本のスポーツ界における映像配信のあり方に一石を投じる結果となるか、今後の動向が注目される。
記事/まるスポ編集部