
10月19日、地元・北海道石狩市。母校での凱旋大会に臨むタイチが、これまでの波乱万丈なレスラー人生を振り返る
全日本プロレス入門と運命の出会い
――パチプロ生活で衰えていた肉体はどのくらいで取り戻したのですか?
タイチ:最初は本当に何もできなかった。高校のときはスクワットを1,000回やってたけど、それをまたできるようになるまで1~2か月はかかった。
――全日本プロレスに入門したきっかけは?
タイチ:当時、全日本プロレスの武藤敬司さんや馳浩さんがBATTというユニットを結成し、後進育成のための「BATTキャンプ(体験キャンプ)」を開催。それに「チャンスだな」と思って参加した。入門テストではなかったけど、それをきっかけにそのまま入ってやろうと。そこで馳さんに入門を直訴したんだ。
――全日本プロレスの練習はいかがでしたか?
タイチ:もちろん肉体的にはキツかったけど、精神的には「これくらいなら大丈夫だな」と。道場での合同練習も、練習生のときは朝10時に始まって午後1時には終わる。学生時代のほうがよっぽど過酷だったから、自由な時間が多く感じたよ。
――その後、川田利明選手とともに全日本を退団されます。理由を教えてください。
タイチ:当時、川田さんの付き人をしていたけど、「川田さんがいなくなった全日本は、もう全日本じゃないな」と思ったんだ。だったら、自分も一緒に出ようと決めた。
――フリーへの転向に不安は一切なかったですか?
タイチ:全くなかった。川田さんが近くにいれば絶対に生活は守ってくれるだろうなと思ったし。実際、全日本プロレスを辞めてからの方が給料も上がったからな。
<#2へ続く>
<インフォメーション>
10月19日(日)、北海道・石狩市立花川南中学校の体育館で「くまじろう!ちきゅうをすくえ!presents NEW JAPAN ROAD in ISHIKARI ~タイチ凱旋興行~」が開催。詳しくは新日本プロレス公式サイトをご覧ください。また試合は動画配信サービスNJPW WORLDでお楽しみください。