
日本国内における陸上混成競技の継続的な発展を目指す新大会『渡辺パイプpresents 10&7 Championships 山形大会』の開催が決定。2025年10月11日(土)・12日(日)の2日間にわたり、山形県山形市のネッツえがおフィールドにて初開催の運びとなる。一般社団法人F-RUNが主催、住宅・インフラ商材の専門商社である渡辺パイプ株式会社が冠協賛。国内混成競技の第一人者である右代啓祐氏が中心となり創設された本大会は、競技を取り巻く厳しい現状を打破し、新たな競技環境を構築する試みだ。
混成競技発展に向けた大会創設の背景
大会創設の主目的は、陸上混成競技の国内における地位向上と発展。現在の混成競技界は、世界大会出場に必要なポイント対象となる国内大会が「日本選手権」の年一回に限定されるなど極めて厳しい環境にある。さらに、スポーツのエンターテイメント化による大会形式の短期化や、スポンサー撤退による資金難などが重なり、2024年には国内グランプリ大会が開催されない事態に直面。このような背景のもと、混成競技選手にとって貴重な競技機会を確保し、継続的に成長できる場を提供するための選手権大会設立が急務となっていた。
競技の魅力を最大化 観客を楽しませる工夫
陸上競技の中でも触れる機会が少ない「混成競技(男子:十種競技/女子:七種競技)」は、種目間に30分以上のインターバルが必要な競技特性を持つ。2日間にわたり発生するこの1〜2時間の空白時間が観客の集中力維持と集客における大きな課題。本大会ではこの課題を克服し、観客が最後まで競技を楽しめるような仕組みづくりを追求。競技の魅力を最大限に引き出し、スポーツイベントとしての価値を高めるための企画が進行中である。大会を通じて混成競技への関心を高め、競技者とファン双方にとって価値のある体験を提供することを目指すという。
右代啓祐氏の想いと冠協賛の実現
本大会は、国内混成競技を牽引してきた右代啓祐氏を中心とした熱意により実現した。右代氏が抱く「混成競技を将来にわたり持続可能な形で発展させたい」という強い想いが大会創設の原動力となっている。これに対し渡辺パイプ株式会社は、その目的と意義に賛同し初開催の大会への冠協賛を決定。地域社会への貢献やスポーツ振興を重視する同社の姿勢が本大会の実現を力強く後押し。競技者の新たな挑戦を支え、混成競技の未来を切り拓く重要な一歩となる。
大会詳細
大会名:渡辺パイプpresents 10&7 Championships山形大会
日 程:2025年10月11日、12日
時 間:9:30~競技開始予定
会 場:ネッツえがおフィールド
住 所:山形県山形市あかねヶ丘2-4-1
公式HP:https://10and7championship.jp/
記事/まるスポ編集部