
9月6日、横浜武道館でスターダム「ミツカン「鍋THE WORLD」presents STARDOM TO THE WORLD」が開催され、ワンダー・オブ・スターダム王者のスターライト・キッドに稲葉ともかが挑戦した。
私とスターライト・キッドさんにしかできない試合をお見せします
5★STAR GP公式戦でキッドからギブアップを奪っているともかは、この日のタイトルマッチで序盤からその再現を狙う。キッドの機動力を封じるために徹底した足攻めを展開。ドラゴンスクリューなどで王者の動きを止め、試合のペースを握った。キッドもサスケスペシャルで反撃を試みるが、足を負傷した影響で精彩を欠き、苦しい展開が続く。

終盤、タイガースープレックスを狙うキッドの一瞬の隙をついてともかはアンクルホールドを完璧に決めるが、キッドは必死にロープへ逃れる。そして、ともかの必殺技である稲葉落としを2連発、だがキッドはカウント2で返す驚異的な粘りを見せる。
ともかの一撃必殺ともか蹴りをかわしたキッドが、タイガースープレックスからカウンターの黒虎天罰、そしてともかの右足へのムーンサルトプレスを炸裂。追い打ちをかけるように黒虎脚殺を完璧に決めると、ともかはたまらずギブアップ。キッドが6度目の防衛を果たした。

試合後、キッドは「ともか――、これが今の私とともかの差だよ。厳しいでしょう、スターダム?でも稲葉ともかはまだまだ強くなれるよね。」と語り稲葉ともかを讃えた。そして、「私の足でもジャストタップアウトしにこいよ」と再戦を呼びかけた。
ともかも「メチャクチャ悔しい――ーでもなんでだろう。メチャクチャ楽しかった」と応え、キッドを超えることを誓う。すると、キッドはともかに白い薔薇を手渡した。
10.20新宿FACEでデビュー10周年記念大会も決定したキッド。この勝利でワンダー王者として最高の10周年を迎えられることを確信したようだ。
記事/まるスポ編集部