【ガンプロ】渡瀬瑞基、デビュー10周年で葛西純との蛍光灯デスマッチで敗れる!デスマッチファイター認定!

デビュー10周年記念試合で葛西潤に挑んだ渡瀬瑞基

 ガンバレ☆プロレスが8月26日、東京・後楽園ホールで「渡瀬瑞基デビュー10周年記念大会~サマーフィルムにのって2025」を開催した。10周年記念試合で渡瀬は“デスマッチのカリスマ”葛西純に蛍光灯デスマッチで挑むも玉砕。葛西は激闘を繰り広げた渡瀬を“デスマッチファイター”として認めた。

葛西純「夢で終わる」、渡瀬瑞基「夢は叶う」! 蛍光灯デスマッチを前に両者が激しい火花!

 DDTの2015年8月23日、両国国技館でデビューした渡瀬は、2016年9月30日、DNAの北沢大会で葛西とハードコアマッチで対戦し惨敗。試合後、葛西から「おまえはまだ若い。もっと強くなれ。それでもまだ俺に挑戦する勇気があるなら、おまえのデスマッチデビュー戦は、この俺が務めてやる」と言われたという。その言葉が心に突き刺さっていた渡瀬は10周年記念試合でカリスマを相手に初のデスマッチに挑むことを決意。葛西がそれを受け入れて、9年ぶりの一騎打ちが実現した。

 2面のロープに蛍光灯が設置されてゴング。開始早々、葛西がその1面に渡瀬をぶつけ、破片で渡瀬の額を切り刻み早くも流血。さらに葛西は蛍光灯の上に渡瀬をボディスラムで投げた。蛍光灯の束の上に葛西がブレーンバスターを狙うも、体勢を入れ替えた渡瀬がが逆にブレーンバスター。渡瀬はエルボーで場外に落とすと、トップロープからトペコン。リングに戻り、渡瀬が葛西の体の上に蛍光灯の束をのせてダイビング・フットスタンプを狙うもかわされた。葛西はその蛍光灯束を持ってボディアタック。そして渡瀬の頭に竹串を刺す。すると葛西は自らの頭に竹串を刺すよう促し、両者竹串が刺さったままでエルボーのラリー。葛西は蛍光灯束&イス盛りの上に雪崩式ブレーンバスターにいこうとするも、脱出した渡瀬は雪崩式河津落とし。葛西は蛍光灯束の上にブレーンバスターもカウントは2。葛西はリバース・タイガ―ドライバー、必殺のパールハーバー・スプラッシュでトドメを刺しにいくも決められず。葛西は蛍光灯束の上にリバース・タイガ―ドライバーもカウントは1。ならばと葛西はクロスアーム式スティミュレーションを見舞って3カウントを奪い、死闘に終止符が打たれた。

 葛西は「おまえがデビューして1年の頃、今から9年前。DNAの北沢大会でおまえとハードコアマッチやったな。おまえのことボコボコにして、俺っちが勝った後、おまえ言ったな。“次やるときはデスマッチで”って。俺っちは“若いんだから生き急ぐな”って。そんな9年前のこと、もう50歳になって試合で頭打ちまくって忘れてたよ。でもおまえがその閉ざされた扉を開けてくれた。“9年前の約束覚えてますか?”って。それで思い出したんだよ。おまえホントいい男だな。9年も大昔の約束、覚えてくれた。初めてのデスマッチ、どうだった? ものすごく痛いけど、生きてるって感じがしただろ? 癖になっちまうだろ? 今日はおまえのデビュー10周年記念興行だけど、俺っちが認可する。8月26日、今日がデスマッチファイター・渡瀬のデビュー記念日だ! 9年前の約束覚えてくれて、うれしいんだ。一緒に乾杯させてくれ!」と言うと、缶ビールを持ち出して渡瀬と乾杯した。

 渡瀬は感極まって言葉に詰まりながら、「10年やってくることができました…。今年ガンプロ後楽園、3回。来年はどうなんだ? 現状維持は後退と一緒だよ。三島さん(通義社長)! 来年の後楽園は4回やるぞ!」と絶叫。観衆から大「三島」コールが起きると、それに後押しされる形で三島社長は「やりましょう。皆さん来てください」と発言。

 ここで出場選手がリングに集うと、渡瀬は「最近親とか大人に頼れない若者にかかわってて、そういう子たちって、すぐ死にたいなんですよ。だから、この試合見て、死って何だろう? 生きてるって何だろうかを見せたくて。俺は今日死ぬかと思ったよ。でも、生きたいよ。まだまだいっぱいやりたいことあるよ。ガンプロ来年4回やるよ。再来年5回やるよ。そしたら、後楽園ホールがいっぱいになる団体になるよ。これから11年目。いろんな人に助けてもらった。次は俺がいろんな人を助ける。そんなレスラーになっていきます。これからもガンプロについてきてください。ここにいる人、全員ガンプロだと思ってる」とマイク。最後は「ウィー・アー・ガンバレ☆プロレス!」で締めくくった。

 バックステージで渡瀬は「いろんな人に支えられて、助けられて、なんとか10年やってこれました。俺も11年目からそんな選手になれるように。勝ちたかったけど、敗因は経験の差でもなく、実力の差でもなく、俺が試合中に葛西純を大好きになっちゃったから。だから勝てなかった。(今後デスマッチは?)やりたいじゃなく、お客さんがどう思うか。見たいならどこまでもやるし、見たくないなら分からない」とコメント。

 葛西は「男・瑞基、俺っちとの9年前の約束守ってくれてありがとよ。おまえみたいな男前がデスマッチやる必要なんてホントはねぇんだよ。マスクもいい、身体能力もある。プロレスセンスもある。それでもやりたいんだな? 病みつきになったか? この痛み、この生きてる充実感が、デスマッチは癖になるんだよ。だから俺はあえて言った。デスマッチファイター渡瀬瑞基のデビュー戦だって。デスマッチデビューおめでとう!」と渡瀬を称えた。

ガンバレ☆プロレス「渡瀬瑞基デビュー10周年記念大会~サマーフィルムにのって2025」
8月26日(火)東京・後楽園ホール(18時半) 観衆707人

1.元島仙多郎デビュー戦 20分1本勝負
中村宗達&川上翔大&●元島仙多郎(11分29秒、逆エビ固め)瑠希也・吉田和正〇&井上彪流

2.20分1本勝負
まなせゆうな&〇YuuRI(7分48秒、片エビ固め)春日萌花●&中森華子
※スワントーンボム

3.ガンプロvsFREEDOMS 30分1本勝負
大家健&勝村周一朗&●冨永真一郎(8分26秒、片エビ固め)佐々木貴&杉浦透〇&ドラゴン・リブレ
※スウィフトドライバー

4.30分1本勝負
〇石井慧介&入江茂弘&和田拓也(9分12秒、片エビ固め)阿部史典&MAO&前口太尊●
※高角度ダブルアームDDT

5.スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級選手権試合
<王者>●今成夢人(12分49秒、ドラゴン・スープレックス・ホールド)望月成晃〇<挑戦者>
※今成が6度目の防衛に失敗。望月が第9代王者となる

6.渡瀬瑞基デビュー10周年記念試合 蛍光灯デスマッチ
●渡瀬瑞基(19分24秒、体固め)葛西純〇
※クロスアーム式スティミュレーション

記事/まるスポ編集部

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