
8月10日、新日本プロレス『G1クライマックス35』群馬大会が開催。メインイベントでは、上村優也(5勝3敗)とデビッド・フィンレー(4勝4敗)がAブロック最終公式戦に挑んだ。
【新日本G1】EVILが棚橋を破りブロック1位通過「全部ウソに決まってんだろう!」
両者は昨年のG1開幕戦で対戦し上村が勝利を収めたが、今年3月の『NEW JAPAN CUP』準々決勝ではフィンレーがリベンジ。1勝1敗で迎えた3度目のシングル対決は、互いにブロック突破が懸かった大事な一戦となった。
試合は序盤から激しい意地のぶつかり合い。フィンレーは場外戦やラフ殺法で試合を支配しにかかるが、上村も得意の腕攻めで応戦。中盤以降はパワーとテクニックが交錯する白熱の展開となった。

終盤、フィンレーがパワーボムから必殺のINTO OBLIVION。さらにオーバーキルを狙うも、上村は回避しドラゴンスープレックスからダイビングボディプレスへつなぐ。勢いそのままにカンヌキスープレックスを狙うが、フィンレーは耳への噛みつきで脱出。
それでも上村は意地を見せダブルチョップ連発から延髄斬り。そして逆さ押さえ込みの体勢から再びカンヌキを狙ったが、ヘッドバットから簡易オーバーキルで切り返され、最後は正調のオーバーキルで3カウントを奪われた。
この結果、フィンレーは勝ち点を10に伸ばし、上村も同じく10点で並んだが、大会規定による直接対決の結果によりフィンレーが2位、3位が辻陽太で上村はAブロック突破ならず。

試合後、結果がアナウンスされると、上村はリング上で顔を伏せ、こらえきれない悔し涙を流した。その姿には、全力を尽くした者だけが持つ誇りと無念が映し出されていた。
G1という夢舞台での熱闘は終わったが、上村の戦いはこれで終わった訳ではない。再び笑顔でリングに立つ日が訪れることを信じている。
記事/ミライカ