
8月10日、新日本プロレス『G1クライマックス35』群馬大会が開催。第6試合では、初のシングル対決となる大岩陵平とSANADAがAブロック最終公式戦に挑んだ。
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SANADAは3勝5敗で既に敗退が決定しており、大岩は4勝4敗でブロック突破の可能性を残す。勝てば決勝トーナメントへの望みがつながる大岩に対し、SANADAは意地を見せたい一戦。
入場時、SANADAは黒のライダースジャケット調のロングガウンに、レンズが6つ付いた独特のサングラスを身に着け、堂々とリングイン。観客の視線を一身に集めた。
試合はロックアップから始まり、大岩がレッグロックや袈裟固めでSANADAの左足を狙う。パワーを活かしたボディスラム、ドロップキック、フライングメイヤーなど多彩な技を繰り出し、序盤から優勢を保つ。
だが、SANADAも持ち前のテクニックを駆使。エプロンへの投げつけやマジックスクリュー、ドラゴンスリーパーと攻め込み、大岩を追い詰めた。
試合終盤、互いに一進一退の攻防の中、SANADAはレフェリーのスキをついて急所蹴りを放つと、場内はブーイングの嵐。
さらに大岩の反則負けを誘発する動きで揺さぶりをかけると、最後はギターショットで勝利を強奪。大岩のAブロック突破の望みは絶たれた。
試合後、大岩は「これで俺のG1は終わりかよ!こんなんで終わりかよ!」と怒りを露わにしながらも、「今日負けたからって、俺の勢いは止まっちゃいねえ。むしろここからスタートだ。来年のG1に向けてまたゼロから這い上がってやる!」と力強く誓った。
今回がG1初出場となった大岩。決勝トーナメント進出は叶わなかったものの、持ち前のパワーと技術で存在感を強くアピールし、多くのファンにその成長ぶりを印象づけた。今後のシリーズや来年のG1でのさらなる飛躍が期待される。
記事/ミライカ